akiramaの日々のいろいろなエッセイ
春の訪れは、誰しもが心待ちにする季節の到来で、厳しい寒さからホッとするような、暖かい日差しと風を感じられる幸せです。しかし、世の中はコロナ禍はいつまで続くのかまったく先の見えない不安に包まれていて、生活は元に戻るのだろうかと思います。
どなたかこういう風になってこうなると、皆さん安心ですと、言っていただけないでしょうか。
春になると花粉症でたいへんな方々が増えます。今年もコロナ禍でマスクをして、何か二重のたいへんさのようですが、先日こんなことを言われました。「花粉症なんともありませんか?」と。私の答えは、「それがなんともありませんが……。」でした。
見るとその方は、花粉の仕業でしょうが、くしゃくしゃになっていて、目と鼻が……と言って、何か不思議なものを見るように私に話しかけてきました。テレビでは、100人中100人までが花粉症でたいへんとおっしゃられ、私のように何ともないなんて言う方はいらっしゃいません。言ってしまうととんでもないことになるのでしょうね。
顔に花粉が付いている感覚はあります。目に入るとゴロゴロ感もありますが、それだけで、顔を洗えば元に戻るし、たまにくしゃみもしますが、ティッシュでチンと一発で終わります。
やはり、自分でおかしな人なのかと思ってしまいます。卒業式に泣かないと冷たい人と言われるという歌詞がありましたが、やはりそういうことかなとドキドキするような気分で、なるべく花粉症の話題にならないようにして、これからは、「なんともありません。」は言わないようにしよう。嫌な爺にならない方法のひとつだろう。反省。
コロナ禍で、テレビでもラジオでも自宅リモートになっていて、会社の仕事も自宅からテレワークが多くなっていますね。会議もテレビ会議でしょう。テレビ会議を始めると、パソコンに向かっている方だけが画面に現れ、たくさんの会議出席者が画面に個々個人ごとにマトリックスのように広がり、ここで勘違いが生じます。
会議出席者は、画面に表示されている方々だけと思ってしまうのですが、それはパソコンに向かい合っている場合で、その対面や横の人は絶対にわかりません。しかし、音声は部屋中に広がります。カメラを使って大型モニターで映し出しても、原理は一緒です。心ある方は、見えない場所にいる同席者を紹介してくれる方もいらっしゃいますが、温度感がわかりにくいテレビ会議での発言は、見えない人にも聞こえています。ついつい力が入り難しい発言が出て、姿の見えない場所のダンボの耳のような人がいて、痛い目に遭った話は良く聞きます。出席者以外の聴取者には、気をつけましょう
byPixabay grass-3249879
議論を戦わす会議は必要ですが、温度感や表情、ニュアンスが伝わりにくいテレビは容易ではないんです。早く、コロナ禍が終息して活発な仕事ができるようになって頂きたいです。
昼の憩いというラジオ番組があります。1952年に開始だそうですから、私より長生きです。
NHK第一とFMで12:20からたったの10分間の生放送です。お便りを3本程度紹介して、日常を詠んだ俳句などが1本。懐メロ級の音楽が2曲流れます。12時のニュースの後に続きますので聞かれた方もいるでしょうが、なんだこれはと思ったらまだお若い。ふーんと聞いたらこの年代が始まり、はがきを書こうかな(メールではない)と思ったら仲間入りです。昭和の高度成長期を働いて過ごされた方々がシニアになって、その年代の方々の楽しみな番組であることが、わかるようになりました。僅か10分の番組の中に様々な人生を垣間見えます。つんと澄まして、カタカナ語を並べるのではなく、すべて漢字と平仮名のアナログを担当のアナウンサーが独特の節回しで、ひとつひとつ紹介していくのですが、はがきを書いたじいちゃんばあちゃんは、それを心待ちにしているんだろうと思います。
そして、そのお便りに書かれたことを、もう遠い昔、おぼろげながら覚えている私の幼少の頃と照らし合わすと、なんとなく理解できるようです。その時代にご苦労されたことを懐かしむようなお便りは、なるほどです。私は、ふーんと聞き始め、この番組を聞く機会が多くなりました。私も高齢者の仲間になりました。
春になり蝶がてふてふと飛び始め、咲いている花々を回り始めました。暖かい日差しの下、きれいに咲いている花と蝶は、絵本のような世界です。「てふてふ」は、蝶々の旧仮名遣いだそうですが、ちょっと頼りなげに飛んでいるような表現のようで、ほんのりとした感じです。タンポポ、チューリップに蝶々は、小さい子供たちの春を描くクレヨン画のような気がしますが、こういうのも先入観で言ってはいけない難しい世相です。
蝶が花を回り蜜で栄養をつけて子孫繁栄ですが、この子供の頃の幼虫がいけない。俗にいう青虫で、成長をするのにバリバリと葉っぱを食べる。ブロッコリーの葉っぱも随分食べられましたが、あれは大きいので何とかなりますが、問題は大事な葉さんしょう。秋に丸ボーズにされました。蓼喰う虫も…も山椒食う虫もと思うような、何でこんなものを好むかと思う香辛料の葉を丸ボーズにするまで食べてしまうのは、「キアゲハ」の幼虫。今春は、網袋をかぶせて防御をしています。奴らがさっさと食べてしまう量よりもはるかに少ない何枚かの小さな山椒の葉が、食べものをより一層おいしくしてくれる大事なもので、食べられてなるものか。
てふてふなんてとんでもない。