akiramaの日々のいろいろなエッセイ
卯月 卯の花(おからではない)が咲く月とのこと。アジサイ科で、房状に咲くきれいな白い花で、和名ウツギだ。茎が中空なので空木でウツギだそうだ。ちくわであろうか、物事はあまり深く読まない方が美しい。
いずれにしても、世の中がモノトーンの冬から春になりパステルカラーからさらに色鮮やかになってきた。暖かくなり動きやすく、心が穏やかになれる春だ。寒がりな私は、春の到来は待ちに待った季節で、桜が咲くのを未だかまだかの気持ちだ。
桜は、例年になく早く咲いた。世の中コロナ禍で寒々した話題ばかりなので、桜が早くに咲き始めたのはうれしい。早速にこの2年通っている日笠山の桜の群れで花見だ。きれいな桜の群れの中にいるようになれる場所で、並木ではなく「桜の群れ」で、その中に入ると桜に囲まれる。
4月1日には、ほぼ満開になったので1週間くらい早い。低山ながらも平地より若干遅くなる傾向がある場所だが、やはり早い。咲いてからも天気が上々で、高い気温が続いたがこれがいけなかった。「花冷え」がなくポカポカしたもので、散るのもあっという間であった。花が咲き、雨模様での冷え込みがあると花が長く散らずに咲き続けるが、ポカポカが続いて散った後に冷えた。早くに咲いて喜んだが、きっちりおつりは来たもんだ。また、来年。
5月に向けて、つつじが咲き始めた。桜よりはるかに大きな花でボリューム感がある。それに、満開になるとこんもりとした木にわんさと咲き、迫力がある。蜂や蝶などが蜜を求めて群がっていて、花を取って蜜をなめると甘く良い香りがするので、虫たちにはたまらないごちそうだし、つつじも受粉をするのに彼らの助けが必要だろう。
最近、SDG’s だのカーボンニュートラルだのと地球温暖化対策の日本語に替わって、マスコミに多く出現するようになった。無理に英語を使わなくてもと思うが、すべての人が理解できる平たい言葉が少なく、どのくらいの割合の方々が普通に意味が分かるだろうか。難しいことを簡単にわかりやすく説明してくれる人ほどありがたく、優れた方だ。
しかし、地球温暖化やプラゴミなどの海洋汚染の問題は、一個人で何か大きなことができるわけではないが、地球の未来に何かをしなくてはいけない気持ちだ。
レジ袋が有料になったが、未だにレジで袋はいかがと言われる。変だ。こんなもので、温暖化が防げる規模ではないだろうが、個人が温暖化について考えるきっかけにはなるだろう。
自然界に存在しないゴミを減らすことが、私のできること。リサイクルできる缶 瓶が最近は減って、多くがペットボトルだ。だから、買い物のマイバッグ、マイボトルにマイランチボックス。出かける時は、弁当に水筒、ペットボトルやプラケースの弁当は買う機会をできるだけ少なくしたら、面倒ながらも、ゴミは減った。食料品の入れ物のほとんどはプラ材があふれている。それでも、家庭ごみとして処分すれば幾分でも減るはずだし、外で捨てるものが極端に減り、外出時のスタイルを変えることで、ライフスタイルも変わっていくだろう。
自分で作った弁当は、意外においしいし、準備しておけば作るのに時間がかかるものでもないし、習慣になった。
どこか早朝から営業しているスーパーやコンビニで、弁当箱ご飯詰め放題とか、マイボトルにお茶やコーヒーを注げるというような販売しませんか。これだけでも、プラゴミは少なくなるでしょう。どんどん便利になろうとして来たのを方向転換するんだから、個人レベルならばこんな些細なことだけど、バカにしないで、自分ができる何かをすることが大事だと考える。
先日、地元の台湾料理店に行った。注文したのは、「瓶ビール定食」 生ビールセットやチューハイセットは居酒屋で見受けるが、ランチメニューの一覧の中に唐揚げ定食などと並んで、これがある。定食となっているのがうれしい。大きな蒸し鶏がデンとあり、レバニラ炒めとサラダ、主役の瓶ビール。きちっと大ビン。なんかのきっかけで知り、家族を運転手にして、狙いを定めて出かけた。単純に米の飯の代わりに麦酒が付いているだけのことであったが、こんなにうれしいランチ定食も珍しい。
いなみ野を歩いた。二毛作なのか麦畑が増えた。稲より大きな穂先は麦独特の猫じゃらしかいなの様相で、広々青々としている春の風景だ。欧州の麦畑は本場だけにすばらしい景観が見られるのだろうか。まだ、緑色で周囲の新緑と同調しているが、5月の立夏を過ぎ、中旬には穂などが黄金色に色づく登熟で、「麦秋」が訪れる。周囲の緑が真っ盛りなのに、麦の黄金色は、不思議な風景だ。