県境を越えて若桜町から向かう氷ノ山中腹
akirama ドライブ
akirama ドライブ 向かうは「氷ノ山」
兵庫県の最高峰で、標高1510mの氷ノ山を見に、国道29号線を北上して、戸倉峠を越えて鳥取県若桜町から中腹標高800mへ登りましたが、すでに冬の雪。案の定、氷ノ山の頂が見えるかもの期待は崩れ雪が舞う空だけでした。
道中、戸倉峠旧道、そうめん滝、引原ダムと音水湖、平家の洞窟、若桜鉄道C12などを見ながらの初冬のドライブは、なかなか楽しく、心地よい疲れでした。
〇 氷ノ山
〇 国道29号線を北上
〇 アクセス
〇 あとがき
氷ノ山
兵庫県養父市と鳥取県若桜町との県境にある標高1,510mの山で、須賀ノ山とも呼ばれます。兵庫県最高峰で、中国地方では大山に次ぎ、標高800m以上の山腹にはブナの自然林が残り、天然記念物のイヌワシやツキノワグマが生息するとされています。周辺には多くのスキー場があり、日本海地方の雪の多い山というイメージです。それだけに自然の濃さもひときわでしょう。
登山など考えもしませんが、スキー場がある中腹迄行けば、その頂を垣間見ることできるものと思いましたが、自然は厳しいものです。
国道29号線を北上
姫路バイパスから山陽道姫路西IC経由で、国道29号線を北上します。山崎町から揖保川沿いに分水嶺を目指します。太陽が顔を出す晴天ながら、波賀町を進み始めると空は曇り、時折にはパラパラと小雨模様。気温も、5℃以下で空の色と同様の寒さを感じます。
そうめん滝
揖保川上流の引原川に注ぎ込むマンガ谷川が国道際で、このそうめん滝になってきれいな流れを見せています。しばし滝の流れを見ながら流れ落ちる水の音を聞いてるとホッとします。マンガ谷川とは愉快な名前ですが、国道から見える手軽な滝です。
引原ダム、音水湖
1957年竣工だそうで、60年以上も前のダムという古いもので、大きな構築物です。上から眺めると、目が回りそうになる高さというところかもしれません。音水湖は、カヌーやボート競技ができる施設があり、春から秋は賑わうのでしょう。一周散策のハイキングもできます。
戸倉峠旧道
県境は新戸倉トンネルで標高891mの戸倉峠を越します。1995年完成以前の旧道と旧トンネルがあり、通過はできないものの入口には行けるようでしたが、残念ながら旧道は途中で通行止めでした。
平経盛穏棲の洞窟
戸倉峠を下ると落折という集落があり、そこに平経盛が隠れたという洞窟跡があります。源氏との壇ノ浦の戦いで戦死となっていますが、実はここまで落ちのびたということです。そして、源氏から隠れた洞窟がここで、この集落の方々の姓はすべて「平家」さんだそうです。少々凄みのある実話です。
氷ノ山 (わかさ氷ノ山スキー場)
氷ノ山の中腹 標高800mにわかさ氷ノ山スキー場があり、ここから氷ノ山の雄姿が見えるのかと思いましたが、あられが降るあいにくの天気。国道分岐は標高200mほどでしたが、約10kmの道で600mも登りました。雪が降り積もり、きれいに晴れ渡るとそれはきれいな景色でしょう。
若桜鉄道
第3セクターの地方鉄道で、国鉄時代のC12蒸気機関車とDD16ディーゼル機関車を保有していますが、C12は構内を圧搾空気で動くだけとWikipediaに記されていましたので、動態機ではないのを知りました。煤やらの動態機特有の汚れもない状態で、カマに火を入れることもない展示用のようです。構内奥には、外板が朽ちた12系客車があったので、少々寂しい感じです。
北条鉄道がキハ40を購入して、現役運用の改装中です。乗客も増えて増便対策だそうで、こちらの方がちょいとおもしろい本気の展開です。
アクセス
行程
山陽道 姫路西ICからわかさ氷ノ山スキー場まで 国道29号-482号 90km 2時間
山陽道 姫路西IC → そうめん滝 → 引原ダム 音水湖 → 戸倉峠 → 平経盛穏棲の洞窟 → 氷ノ山中腹(わかさ氷ノ山スキー場) → 若桜鉄道
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あとがき
波賀町の北部に達すると、天気は一変して日本海地方の様相。重い雲に覆われた独特の天気になり、雨がみぞれやあられと変わっていくお天気です。
トラックやバスをほとんど見ることのない二けた番号の一級国道29号線。その道路にある朽ち果てかけていく往年のドライブイン跡。高速道路を走らず一般道走行は、見聞を広げるようで楽しい。
次回は、兵庫県養父市から鉢伏高原を経て、氷ノ山へ向かおう。