明石二見の御厨神社 知る人ぞ知る観梅の名所
近所に御厨神社(みくりやじんじゃ)という明石二見の神社があります。歴史のある神社で、私も初詣から始まり、何かと伺っています。まあ、商売繁盛、家内安全、大漁祈願と、勝手なお願いごとばかりのような気がしますが、街の大切な神社です。
御厨神社の梅は、なかなか大層なもので、見事に咲き誇り、この観梅が、毎年楽しみです。
梅は、バラ科サクラ属の落葉高木です。桜の一族なのですから、きれいなのは当たり前というところでしょうが、実は梅干しやら梅酒などとたいへんありがたいものになります。500種以上の種類があるので、単純に梅の木と言っても花の大きさや色合いも違います。実も大きいのから小さいの迄ありますから、幅の広いものです。塩とともに最古の調味料が梅だそうです。そうそう熟す前の青梅は毒性がありますので、そのまま食べるのは注意が必要です。
さて、もう咲き始めたかなと思い、最初に見たのは1月19日でした。松が明けた途端に梅の開花が始まっています。梅の種類によって早い遅いがありますが、まずは春を感じさせてくれました。
寒さのピークは、例年1月末から2月の初旬ですから、まだこれから寒さは厳しくなるのに、2月4日の立春を目指して、春を一足早く告げている自然の力に驚きです。
ほのかな梅の香りが、とても落ち着けます。
次は、1月27日。多くの梅の木が賑やかに花を咲かせ始めました。この冬一番ではないかという寒い日が続いていますが、この1週間で開花率は大きくなっています。日々暖かくなりながら開花するのは理解できますが、先週より寒くなっているのに、開花していくのは不思議なです。きっと、カレンダーを持っているのでしょうね。
冬晴れの青空の下、とてもきれいです。
そして、2月10日。八分咲のような見事な梅を、冬晴れの天気の良い日に見ることができました。日曜日でしたので、観梅に訪れている方々も多く、大きな望遠レンズで撮影しているグループもいらっしゃいました。皆さん、御厨神社のこの季節を楽しみにしてたという感じです。
濃いピンク色の梅が見事な色合いを見せていて、青空の中でとても映えていたのが印象的でした。広い境内に梅の木がたくさんありますが、まあ見事です。
多くの神社に梅や桜があって、季節を楽しませて頂けますが、やはり数が多いと圧倒させられます。いろいろな梅の名所があります。播磨地方にも神社やお寺に梅林の名所がありますが、ここもそのひとつですので、目で見て、素敵な香りで、満喫の日曜の昼下がりでした。
それぞれの名所により、満開の時期が様々ですので、まだまだこれから楽しめます。
ピクニック気分で、ランチのお弁当を持って、防寒対策して、風が吹かない晴れの日は、観梅のチャンスです。この時期は、晴れても風が強いと寒いので、同じ晴れの日でも、西高東低の日ではなく、高気圧がデンと日本列島の上に来た春先の良い日和に観梅ができれば、最高です。
バスケットにたくさんのお弁当を入れて、赤のギンガムチェックのクロスを持って、観梅もいいですね。
私の近隣鉄道会社の山陽電車のホームページに観梅の特集があって、名所ごとの見ごろを伝えていますので、各沿線の鉄道会社のホームページを見ると、わかりやすいでしょう。
梅は枝を見る、桜は花を見る というようなことを聞いたことがありますが、なんの、梅の花は桜に劣らず負けずの美しさで、春の到来を告げています。今が見時の見事な美しさをご覧ください。
次は、桜の季節が楽しみですね。