干しもののうまさは格別なものになる
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akiramaの日々のいろいろ Daily Happening。テーマは、「干しトウモロコシ 2022」
昨年 朝採りコーン直売所で買ったトウモロコシを干してみたら、これがやたらとおいしいものができあがりました。外国映画に出てくる田舎の軒下に吊られて干しているコーンです。カンカン照りでも1週間以上干すので、手間がかかりますが朝採りコーンをその日から単純に干し、それを食す贅沢の2年目です。
〇 干すとおいしいものに変化する
〇 とうもろこしを干す
〇 好物を作る
〇 あとがき
干すとおいしいものに変化する
魚の干物は、一般的な食品で、同じ魚の塩焼きと比較しても違うおいしさが食欲をあおります。何でも干せば必ずおいしい。梅干しだって、干しものです。
その素材の水分を少なくすることで、うま味成分のアミノ酸を濃縮し美味しさを倍増させ、また歯ごたえも変わり、食感がうまさを醸し出します。
魚の一夜干しなどもありますが、これはうまさを出す干しもの、それとは違う保存食のための干し物と様々ですが、干すことによって、おいしさが上々です。
干しものの本来目的は、保存食を作るで、この短い時期だけのトウモロコシを季節の違う時期に食べれる楽しさも出てきます。
とうもろこしを干す
干しものには、雨は大敵です。気温が高い時期ですから場合によっては腐らせてしまいます。
干すと、甘い香りがするので、ほのぼのとカナブンが来ます。他の虫も来るのである程度乾燥するまでは、ネットの中に入れて虫よけをしています。分け前少しくらいはいいんですが、用を足されるのを避けてネットで干します。
ある程度に乾燥すれば虫も来ないので、ざるの上に乗せて、より強い日差しを浴びせます。
生のコーンは300g以上、干しあがると80gと半分です。粒の水分は早々に抜けていきますが、芯の水分を乾燥させるのに時間がかかり、雨と夜露に気を付けて気長に乾燥させます。
夏日の晴天が続けば1週間くらいでしょうが、曇りが多くなると倍の日数がかかります。まあ、干しすぎでも問題はないので、皮を取り去り、そのまま干からびるまで干しましょう。
好物を作る
面倒なのは、この粒を根っこから取ることです。根っこに旨味があるので、根っこをきれいに取らなくてはおいしい部分を残してしまいます。スプーンを使って、のんびりと少しずつ取っていきますが、だんだん粒が増えてくると嬉しく、うまいものは手間がかかります。
干しトウモロコシご飯
生のトウモロコシをコーンカッターで取って作るのもおいしいですが、干したコーンを使うと違った旨味が出ます。歯ごたえもあってこれがおいしく、好物です。干したコーンの粒に塩味と少しバターを入れて炊飯すれば、できあがりです。
コーン炒め
干した粒を油炒めします。火加減を間違えると焦がし、あんまりのんびりすると爆発してポップコーンになってしまいます。ポップコーンの材料はこれですから不思議はありませんが、あっちは機械乾燥の安物です。
で、焦がさないようにフライパンで揺さぶりながら火を通し、爆発する手前まで炒めると出上がりです。硬かった粒が、サクサクと食べれるようになり、塩を振りかけ、ワインやウイスキーのお供です。
食べ始めるとあっという間になくなり、あんなに日数をかけて干して作ったのに、食べるのは速いです。
いろいろ工夫次第のおいしい素材です。
あとがき
売り物にしたら元が取れない手間暇です。コーンの収穫時期が梅雨と重なるのがいけません。今年は、6月末に酷暑日が続いたのでラッキーでしたが、2回目は、7月のうっとおしい天気で、10日以上干していますが、まだ気に入りません。
1回目の時に、明石のマダコも干しました。これがまたとんでもない旨味を出す素材で、ぱりぱりに板のように乾いたタコで作る蛸飯は、絶品です。
手間はかかりますが、お日様の力はまことに偉大で、とんでもないおいしいものを作ってくれます。