東京のうまいもの、老舗の天ぷらそばにうな重をおいしく食す

シェアする

東京の蕎麦屋と鰻屋。どうしても食べたい味。

 東京に所要があり、明石からのこのこと出かけていきました。所要も大事なんですが、久しぶりに故郷の味付けを食べたく、前日から食いしん坊になって新幹線に乗りました。

東京に比較すると、大阪や京都の関西味付けは薄味で、いい方を替えると上品なのですが、物心ついた時から食べてきた味は誰もが懐かしいですね。1年に1-2回東京へ所要で行くと、貯めたお小遣いで、ちょっと贅沢な昼ご飯と晩御飯を食べていますが、年齢とともにいつまで続けられるものかと、ふと思います。

昼ご飯は、老舗の蕎麦屋さん。東京の蕎麦屋さん、昔は居酒屋さんのようなもので、今でも居酒屋メニューがしっかりあります。また老舗になれば、そのお店の自慢の肴があります。

最後に天ぷらそばを頂くのは決めていますが、そこに至るまでの楽しみがあります。

板わさ

板わさから始まり

イカ刺身

イカ刺身

すぐに出してくれる「板わさ」とイカの刺身を頼みました。おいしいですね。板わさのわさびは、わさび漬けでした。たっぷりとわさび漬けを盛ってくれていますので、食べ応えが出ます。イカは、細く切ってあり、ちょうど良い歯ごたえを味わえます。イカのうまみを引き出す歯ごたえは、料理人の刺身の切り方です。

さらし鯨

さらし鯨

さて、さらし鯨。これが暑さを感じる季節になるとおいしいです。捕鯨の問題でいろいろですが、子供の頃にクジラ肉で栄養を取っていた時代ですから、クジラ肉は手放せませんね。

天ぷらそば

天ぷらそばで、お腹がいっぱいになりました。

そして、天ぷらそば。いろいろな天ぷらがあり、それなりにどれも美味しいですが、まあ小エビと貝柱のかき揚げか、大海老の天ぷらですね。好物の天ぷらに、かじりついた時のエビの弾力がたまりませんし、何と言ってもえび天はおいしいですよね。まさかに日本産のクルマエビではなく、ブラックタイガーでしょうが、ひとつは少し小さいバナメイの大きさですよ。まあ、仕入れ価格の高騰でしょうか。いずれにしてもクルマエビ科のエビでおいしく、また、その天ぷらが、出汁汁に溶けるうまさです。あーおいいしい。関西に比較するとアジも色も濃い汁ですが、汁は残しません。満足。

晩ご飯は、鰻屋さんに行きます。

鰻は、日本各地でその料理方法が違ったり、たれの味付けが違ったりといろいろありますが、江戸時代に大きく広まった江戸料理には間違いありません。歴史的には、縄文時代に食べていたとも言われ、万葉集にも鰻のことが記されているそうです。江戸時代の初期の頃は、現在のように捌いて串に刺して焼きあげるのではなく、丸のままぶつ切りにしたのを味噌を付けたりして焼いたものが、始まりだそうです。その後、現在のような形態に進化したようです。「串打ち三年、割き八年、焼き一生」と言われる奥の深いところもありますが、このおいしさはたまりません。全国どこがうまいかというよりも懐かしい味が一番うまいものです。でも、老舗のうな重は、年に1-2回食べるのがやっとのお値段ですね。随分高くなりました。

時代劇チャンバラ物を見ていると、鰻屋で「特の上を三串」なんて羨ましいことを言っているのがありますが、当時もそれなりのお値段だったのでしょう。でも、天然物の活きの良いやつでしょうね。

キャベツの漬物「キャベジン」

キャベツの漬物「キャベジン」

うな重は、最後に頂くとして、キャベツの漬物で始まります。このお店では、これをキャベジンと言います。単にキャベツの塩漬けですが、これがうまいのです。キャベジンとうなぎの肝焼きでウォームアップです。

鰻の白焼きたたき

鰻の白焼きたたき

次に、鰻の白焼きのたたきを頂きました。白焼きをポン酢とすだちでさっぱりと食べます。たれで食べるのとは違う味付けでおいしいですし、単純にわさび醤油で食べるのもなかなかいけます。

うな重

うな重は、何でいつも物足りないのか。

さて、うな重です。どうのこうのというものではなく、とにかくおいしく、ご飯とうなぎがどうしてこんなにマッチングするのかと思います。本当においしい日本の料理で、脂っこい食べ物なんでしょうが、いくらでも食べれそうです。

ウナギの稚魚が毎年獲れないというニュースが流れます。そもそもどこで生まれるかもわからないそうですが、太平洋の深海から黒潮に乗って日本に来る、ニホンウナギの稚魚は激減です。現在の養殖は、卵のふ化からの完全養殖に目途が立たないそうなので、稚魚を捕らえて、それを育てる養殖しかありません。世界中にいろいろなウナギの種類がある輸入物ではなく、日本産を食べれるのも、そう長くないかもしれません。

海老にしろ、鰻にしろ、日本の食文化として様々な料理ができた素材も輸入物が多くなり、また簡単に手を出せる価格ではなくなり、さらにウナギのように枯渇してしまうかもしれないなど、誠に残念なことです。

おいしい懐かしい味を贅沢に食べられ幸せな時間を過ごすことができました。
これで、お小遣いを散財して素寒貧です。

 HOMEにもどる