播但路を日本一の奥多々良木発電所へ行く
akirama ドライブ
播但路ドライブ2 新野の水車を見た後、生野峠を越えて朝来市まで進み、日本一の発電量の純揚水式発電所へ向かいます。発電所自体は地下深くにあるため外観を見れませんが、そこには多々良木ダムがあります。
○ 日本一の奥多々良木発電所
○ こんな施設まで発電所?
○ アクセス
○ あとがき
日本一の奥多々良木発電所
兵庫県の市川と円山川の分水界という地形を利用してつくられた純揚水式発電所です。上部ダム(黒川ダム)と下部ダム(多々良木ダム)を約4kmの水路(落差約380m)で地下発電所へ送水して、193万キロワットの電力を発電しています。
揚水発電とは、夜間の比較的電力供給に余裕のある時間帯の電気を使って水を上部ダムに汲み上げておき、たくさん電気を使う昼間にその水を下部ダムに落として発電します。
貯水池というにはあまりにも大きい黒川ダムと多々良木ダム間で送水して発電して、また閑散時に水を揚水するというスケールの大きな蓄電池みたいなものと説明されています。
発電所は地下100mの奥深いところにあり、地上で普通に見えるのは、ダム、ダム湖、発電所放水口、50万KV送電施設ぐらいものですが、その威容は少々桁が違うように見えます。
こんな施設まで発電所?
こんな施設まで莫大な費用を投じて作らないと、例え地球に一番優しいはずの水力発電所すらできないのか、少々いい年寄りが青臭いことを考えてしまいました。家庭で支払う電気料金100円の内訳はどんな構成になっているのだろうかと思ってしまうほどです。
発電設備が威容さを見せる一方で、付帯設備は異様を感じ得なかったです。但馬地方の冬は厳しい。それも山間部だから、1年で利用できる期間は少なく……どう見ても少々無駄遣いのようです。
道中の公園の乱立、ダム湖周辺の公園や野外ステージ、おまけにキャンプ場は、無人で草ぼうぼう。
アクセス
道路 播但連絡道路 朝来ICからR312を北へ 2km 多々良木交差点を東へ向かう
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あとがき
巨大なダム湖をつないで、日本一の発電量をノンカーボンで作る施設の威容は、すごい。見えない地下に巨大な施設を作る技術力は、誇らしいものでしょう。
しかし、周辺の自然を作り直したような箱庭が続き、ダム周辺にここまで本当に必要なのか疑問を感じます。誰かの反対をカバーするのか、何が何やらわからないが、何かが違うような気がしました。