半日ハイキング | 明石大蔵海岸から明石浦を巡る「海の香り」ハイキング

明石海峡大蔵海岸から明石浦へ歩く

 akiramaハイキング

半日ハイキング 明石大蔵海岸から明石の古い市街地の歴史ロマンを巡る半日ハイキングです。最終では、明石の魚市場「魚の棚」に寄って、明石駅に向かいます。


スタートは、山陽電車の大蔵谷駅からですが、車を利用する場合は、ゴールの明石-大蔵谷間は2駅ですので、どちらかの駐車場利用も簡単です。

 公営の駐車場も利用できます。
明石駅前の県立明石公園の有料駐車場
大蔵海岸公園駐車場
山陽電車大蔵谷駅かJR朝霧駅からスタートです。線路の南側はすぐに大蔵海岸公園です。

明石海峡大橋

明石海峡大橋

明石海峡の景観を見ながら、西へ向いて歩きます。明石海峡大橋の大きさは雄大で、約4kmの海峡を淡路島とつないでいます。海水浴場、磯遊び等々海遊びのできるようになっていますし、多くの方々がウォーキングやランニングをされていて、よく整備された海岸公園です。

大蔵海岸公園の親水エリア

大蔵海岸公園の親水エリア

東経135度子午線の位置で僅かに北側に「中崎公会堂」があります。明治44年に建設された有形文化財で、こけら落としには夏目漱石が講演を行った、荘重な和風建築です。

中崎公会堂

中崎公会堂

中崎ベランダ護岸

中崎ベランダ護岸

海岸線に戻り、西向きに進むと明石市役所裏の中崎ベランダ護岸で、そこから明石港方向へ向かいます。錦江橋を渡り「ジェノバライン」乗り場前を抜けます。淡路島との連絡船で、フェリーはなくなりましたが、連絡船は続いていて、高速道路の橋を通行できない125cc以下の単車や自転車も乗れる船です。

ジェノバライン乗り場

ジェノバライン乗り場

この辺りから漁業の町の雰囲気がたくさん出てきます明石の古い街並みが続きます。明石港の一番奥まった漁船溜まり回って、旧灯台へ向かいます。

明石漁港の船溜まり

明石漁港の船溜まり

明石港旧灯台(旧波門崎燈籠堂)

明石港旧灯台(旧波門崎燈籠堂)

旧灯台(旧波門崎燈籠堂)は、江戸時代初期の1657年に灯明台として作られたと言われています。その頃から、明石港は重要な役割をしていたそうで、近畿で4番目に作られた灯台ということで、現存では日本で2番目に古い国の有形文化財です。石造りの立派な灯台で、昭和38年に新灯台ができて、その機能は廃止されたということで、長きにわたり使用されたものです。

明石浦漁協

明石浦漁協のプール。ここで活魚を卸す

海岸沿いに進むと明石浦漁港で漁協の魚市場があります。写真では、休日で何もありませんが、プールになっていて海水が張られ、活きた魚をカゴに入れて仕分けをしています。出荷されるのは、ここで適切に魚を締めたり、氷詰めにして、新鮮さを売り物にしている明石浦漁協です。明石沖で獲れた魚は、「前もの」と言われ、おいしい新鮮な魚として位置づけされています。
明石浦の漁業の街並みを見ながら進み、無量光寺へ向かいます。

無量光寺

無量光寺

源氏物語蔦の細道

源氏物語蔦の細道

無量光寺は、源氏物語の舞台になる光源氏の屋敷だそうで、光源氏が夜な夜な明石の君の住む館に通った道が、「蔦の細道」だと言われています。世界最古の長編ロマン「源氏物語」の舞台となる、光源氏の恋物語に思いを馳せてください。
無量光寺で昔々のロマンを感じて、すぐそばの善楽寺です。

善楽寺

善楽寺

円珠院宮本武蔵作庭

円珠院宮本武蔵作庭

善楽寺は、戒光院と円珠院の総称です。戒光院には、清盛供養塔があります。源平の時代には明石も大きな役割をしてきたようです。そして、円珠院には、宮本武蔵作庭の枯池式枯山水庭園があります。宮本武蔵の庭園は、明石城内にも、また本松寺にもありましたので、当時は随分と活躍をされたようです。

最後は15分ほど歩いて、「魚の棚」に向かいます。

明石魚の棚商店街

明石魚の棚商店街

明石と言えばタコ焼きとなりますが、名門松平家の明石藩、そして有名な剣客宮本武蔵が剣とは違う才能を振るった作庭があちらこちらに存在しています。さらには、光源氏の屋敷があり、夜な夜な通ったという細道のある源氏物語の舞台とは、幅の広い史跡が残っています。

少々違う一面の明石でしたが、いよいよタコ焼き(明石焼きやたまご焼とも言います)屋さんがたくさんある魚市場の「魚の棚」です。源氏ロマンはおいて、おいしいものに触れてください。
魚の棚を抜ければ、ゴールの明石駅は目の前です。

行程、約6kmのコースです。一気に歩けば1時間半ですが、それではもったいないので、ゆっくりと見聞をして歩いてください。

「時の道」半日ハイキングの後半に、この大蔵海岸-明石浦コースを追加しても10kmありませんので、時間に余裕があれば、オプションで組み込むのも楽しいでしょう。

こんなお手軽なハイキングもいかがでしょうか。ひとりでも良いし、家族そろっても楽しく歩けるコースです。

まだ、この時刻ですから、帰宅後まだ何かできます。