明石から連絡船海峡を渡ると、昭和の雰囲気残る岩屋の街
akiramaハイキング
連絡船で淡路島に渡り、レトロな街「岩屋」の半日ハイキングです。船で15分で都会の喧騒から離れたちょっとタイムスリップのような街と、パワースポットのある神社仏閣、雄大な明石海峡を淡路島から見る半日ハイキングです。
淡路島に行く交通機関は、神戸大阪からの高速バスもありますが、昔ながらの連絡船もおおよそ30-40分間隔で運行されています。フェリーは廃止になりましたが、連絡船は健在です。125㏄未満の単車は高速道路を走れないので、この連絡船に自転車などと一緒に乗ることができる新型船も運行されています。
JRと山陽電車の明石駅から南に10分くらい歩くとジェノバラインの乗船場です。ここから淡路島に渡ります。高速バスでなく、連絡船で淡路島の岩屋に行くことが、ちょっと違う価値観だと思います。
連絡船は、大型船や釣り船の光景を楽しむうちに明石海峡大橋をくぐりぬけて、明石海峡の対岸の岩屋港に約15分で着きます。
レトロ感覚な岩屋港の建物を出ると、目の前に見えるのが「絵島」です。
砂岩層がむき出しになった大きな岩のような小島で、頂上には平清盛の小姓松王丸伝説の宝塔があります。国生みの神話にも出てくる島とも言われています。
海を左手に見ながら岩屋漁港の先へ歩いていくと、もうひとつ小島が見えてきます。「大和島」です。陸続きの小島で、海食による奇岩で、裏側には大和島のシンボルがあり、お相手は岩樟神社(いわくすじんじゃ)に祀られているとのことです。パワースポットその1です。
大和島の先は、岩屋海水浴場できれいな砂浜です。そこに「石屋神社」があります。淡路で最も古い神社のひとつで、恵比寿様が2体祀られていたり、神殿の天井に方位磁石があったりと岩屋のパワースポットその2です。神殿や屋根をひとつひとつ細かく見ると発見があります。
石屋神社から岩屋港の方へ進んで次のスポットは、「恵比寿神社」です。七福神の恵比寿様の出生の地として祀られている神社です。西宮エビスさんの本家は、ここ岩屋だという伝説があるくらいです。
この恵比寿神社の裏手に「岩樟神社(いわくすじんじゃ)」があります。岩樟神社本殿は、山の洞窟の奥に祠(ほこら)があります。大和島のシンボルのお相手という話も残っているそうで、大きなパワースポットその3だそうです。
神社をあとに進むと岩屋商店街です。昔は賑やかだったのでしょうが、全長500mほどのレトロな雰囲気が残る商店があります。商店街歩いていて意外と多いのが喫茶店と散髪屋さん。人口の割に多いような気がします。
商店街中ほどの左山手に「観音寺」があり、高台のお寺で階段を登り切ります。淡路島で最も古いお寺だそうです。
境内右手方向に「鳥山展望台」への登り口があります。標高100m弱ですので、少々汗かきながら登って行きます。このコース唯一の上り坂です。頂上には展望台。遠く神戸方面からワイドに明石海峡大橋を見渡せます。しかし、草木の背丈が高くなっていて、少々視界を遮っているのが難でしたが、それさえなければ素晴らしいビューポイントです。再び商店街まで下りて行き、道の駅方面へ向かいます。すると、「岩屋温泉扇湯」があります。15:30からの営業だそうです。
岩屋商店街の出口には、レトロな散髪屋さんと古い郵便ポスト。何とも言えない昭和の風景です。岩屋商店街を抜けてさらに進むと、もう1件の銭湯がありました。「丸吉湯」です。この小さな町に2件の現役銭湯は珍しいですね。
この辺りまで来ると、明石海峡大橋がだんだんと大きく見えるようになってきます。
この先が折り返し地点の「道の駅あわじ」です。海の幸が食べれる食堂や売店がありますので、ランチ休憩のひと時です。海の幸もうれしいですが、ここではまず明石海峡とそこ跨ぐ「明石海峡大橋」をご覧ください。明石海峡とその大橋を眺めながらの海岸線でのお弁当もいいですね。
ここから見る明石海峡大橋は、見事な巨大構築物で、その美しい姿が幅4kmの明石海峡に映えています。圧巻です。よくもこんなに巨大なものが作れるものと感心します。
帰路は、岩屋港へ県道を漁港沿いに進みます。途中に廃止された明石フェリー(タコフェリー)の乗降場跡地があり、今でもこの乗降場が淡路島内での国道28号線の基点です。もう目の前が、連絡船の岩屋港です。
昭和の雰囲気が残る淡路島岩屋の街をあとにして、連絡船で明石港に戻ります。
いかがですか。連絡船で行く半日ハイキングも面白そうでしょう。行程、約6kmのコースです。おおよその歩行時間だけならば1時間30分程度ですが、明石海峡の雄大な景色を十分に見て、レトロな雰囲気たっぷりの岩屋の街を見て、ゆったりと歩いてください。
連絡船15分で、ちょっとタイムスリップすら感じられる休日の半日です。
こんなお手軽なハイキングもいかがでしょうか。ひとりでも良いし、家族そろっても楽しく歩けるコースです。
まだ、この時刻ですから、帰宅後まだ何かできるのが、半日ハイクの良いところです。