essay 鮮 piece 3 立春になった

 akiramaの日々のいろいろなエッセイ

モノトーンの冬に梅色は、春を感じさせる

モノトーンの冬に梅色は、春を感じさせる

エッセイは、自身の思うことをしたためてみようと始めたが、ここまでは何月の何みたいな縛り方をしていたので行き詰り息も詰まった。鮮度のある話をしないと年寄りの回顧録になってしまうので、「鮮」というタイトルにした。

社殿の窓を拝借で、早咲きの梅。まだ三分か

社殿の窓を拝借で、早咲きの梅。まだ三分か

大寒の寒波はきつかった。まだ続くが、この寒さに耐えると春がすぐに来そうで、節分に立春を迎える。寒さが底をついたようで、梅が咲き、桜の蕾が赤くなり、海面に魚の波紋が見え始めた。こんなに寒くても自然は春を見越している。

寒がりには、冬が辛い。昨夏の暑さに閉口して暑さに強いを返上だと思ったが、その時に冬が良いとは1mmも思わなかった。しかし、今は、夏の方がまだましだと考えるから、寒がりが勝っているようだ。

大寒に寒いながらも日差しに誘われ見に行った梅の花。それから10日、花の数が増え始めた。まだまだ三分だろうが、梅の木々は春が見えている。

byPixabay sushi-g690fa6e1d

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毎年節分に思うが、いつから太巻きの寿司を恵方に向いて丸かじりが始まったものか。子供の頃には丸かじりなどなく、豆まきだけだった。豆をまくより丸かじりが優先されたと感じる。そう言いながらも太巻きもイワシも好物なので、これに湯豆腐があれば晩酌は叶ったりで、節分は嬉しい。

1月は正月で酒が飲めるぞ酒が飲める 飲めるぞ… 2月は豆まきで…… 3月はひな祭りで……12月はどさくさで…… という日本全国酒飲み音頭を思い出したが、年中行事は地域の活性化だろう。物が売れれば経済は回り始めるが、原料費が燃料がだとかでこれだけ物価が上昇すると、竹のパッチだ。地域での「恵方巻き」なる太巻きの売り上げは、年中行事で販売するものでは正月に次ぐものではないだろうか。でも、物価高で節分も値上がりになっているが、この物価と電気代、なんとかなりませんか。政治家さん。

雪景色は、また違った趣きがあり好きだ

雪景色は、また違った趣きがあり好きだ

昨秋から播磨と但馬の生野峠周辺に播但線の気動車キハ40系を撮りにドライブと称して出かけているが、大寒寒波の積雪が落ち着いた時に雪を見に行った。夜明け前の氷点下5度は、寒いがまだ人気の少ないこの時間帯の空気感は、気持ちが良い。木々が多く密度の高い空気は、身体をシャンとさせるようだ。雪の上に動物の足跡を見つけた。ブッシュに向かっているので、犬や猫でもなく狸や狐の野生の類だろう。足跡が増えているところがあり、親子なのか後戻りをしたのだろうか複雑だ。

撮影に良き場所の線路に向いている足跡も少なくなかった。これは、雪の列車を撮りに鉄の同業者が土日に残した人間の足跡だ。撮ったから商売になるわけでないが、雪の景色のキハを撮りに来ている同業者だ。同じことを考える好事家は多く、寒いのにご苦労です。

byPixabay cat-gce8387c62 こんな白黒の猫だ

byPixabay cat-gce8387c62 こんな白黒の猫だ

猫 吐く息の真っ白な夜明け前にキハ撮影の準備を現地でしていると、僅かな坂の下の向こうから「チンチンリンリン」とリズミカルの鈴の音が小さく聞こえてきた。お化けかいな? 暗い音の方向を見ていると、小さい白いものが近づいて来る。猫だ。坂は2mくらいの高低差があるので、夜目の効く猫でも私を見えない。はっきりと白いのが見えた時に、上から「なんじゃい おまえ」と浴びせたら猫め固まった。四肢と胴体を縮めて、いつでも飛び出せる体制ながらも、いきなり頭の上から予期せぬ「なんじゃい おまえ」だから、驚いたのだろう。乱暴なこの言葉が適切なくらい、氷点下の夜道をリズミカルに首の鈴を鳴らしながら、幸せいっぱいのような足取りの猫にはぴったり。夜な夜な腹いっぱいに食べたのか、雌猫と遊んできたのか、鈴のリズミカルな音がこやつの満足気な足取りを表していた。飼い猫で、家に戻って満足をかみしめながら温かく寝ようと思っていたところに、いきなり「なんじゃい おまえ」だ。その後、様子をうかがいながら意を決し猛ダッシュで私の傍らを抜けていった。あの固まり様は、何べん思い出しても、とにかく笑える。

スーパーのワインは、どれもこれもスクリューキャップで味気ない

スーパーのワインは、どれもこれもスクリューキャップで味気ない

立春にワインを買った。近所の大手スーパーに出向き、ワイン売り場に行くとたくさん並んでいる。もちろん、スーパーなんだから何のなにがしみたいのがあるわけでもないし、買う気もないような高級品もなく、主流は1000円前後だ。のどが渇いたと言って飲むので、こんな程度で十分だ。硬水の国の飲料水という考えもあるのだから気軽な値段が適当だ。

さて、迷いながら見ていて気付いたのは、90%以上がスクリューキャップなのだ。最近増えていたとは思ったが、スーパーの売り場では当たり前になっている。コルクの瓶を探すとわずかしかなく不思議なくらいで、スーパーで気楽に買って気楽に飲むには、これが便利だろうが、ペットボトルだ。食傷気味になり、スーパーの建物内にある輸入食料品を多く扱う店に行ってワインを見ると、ここはスクリューキャップもあるが、その多くはコルクの瓶だ。客層は、大きく変わらないだろうから価格帯も似たようなものなので、この店でコルク瓶を買った。

世の中は、常に変化していくのだが、便利とコストの問題かもで、ワインからコルクが無くなったら寂しい。しかし、一升瓶の栓も樹脂製になっているので同じか。やはり、く寂しい。スパークリング系もかね。

立春もすぎ、もうすぐに明石西のイチゴだ。シャンパンもどきでいっぱいができるのも近い。でも、まだ寒いので、今晩はやはり湯豆腐。

思いついたこと、日常でのちょっとしたこと、日々の出来事などをmini版で書いています。何気なく生活していると、心躍ることや残ることが出てくるもので、それを文字にしてみたく始めました。