akiramaの日々のいろいろなエッセイ
タイトルを決めないでエッセイを書いてみたくなった。それでも何か題名が欲しいので、「鮮」という題名をつけてみた。あざやかとかはっきりして美しいなど、イメージ的に目指すものである意味合いが多く含めれている語句であった。しばらく、これで通したくお付き合いをのほどよろしく。
essay 鮮 です。
鉄道好きのことを「鉄」といい、その奥の深さはかなりマニアックなものだと思う。オタサンだ。私も多少その気があり僅かな撮り鉄で乗り鉄でもあるが、乗り鉄をすると大量のロジスティクスを抱えて呑み鉄に変貌してしまうが、在来線にその満足を与えてくれる列車が少なくなり遠ざかっていた。
しかし、このところ心の奥深くの「鉄」の虫がむっくりと頭をもたげ、播但線に通い始めた。元来、気動車いわゆる非電化区間のディーゼルカーが好きで、東北から山陰迄の各地を徘徊した覚えもある。播但線は、兵庫県の姫路から和田山までの路線で、途中の寺前から和田山までの非電化区間を気動車で運行されていて、JRの言うところの大赤字路線と自ら問題を訴えている。そこを走る気動車は国鉄時代に生まれた「キハ40系」という年代物で、好きな型式だ。定期運行されているのは、北海道と兵庫県以西のはずだ。兵庫県では、播但線と山陰本線のみだが、地元の近くを走るこの年代物の行く末はそう長いものではなく、いつまでも見られないだろう。
老体で必死に走っているうちに見たいし撮りたいと播但線へ足を向け始めた。写真を撮るとしても撮影技術があるわけではなく、生意気な一眼レフを持ってスナップを撮っているが、ダイヤを合わせた場所の選択などにはまり始めた。春夏秋冬の北播磨から但馬地方の自然の中のキハを撮ってみたいと、「鉄」動き始めた。
来年は、このサイトにキハ40系のページを春夏秋冬に積み重ねたみたいと思う「老鉄」だ。
電子書籍で現代用語に近づけたという「山本周五郎作品集」があった。短編が3-4編ずつで100円ほどの価格で、なんと60巻以上もあるようだ。100円と割安なのだが、3-4編しかないのでそこそこのお値段かもしれない。それでも、大作家の時代小説が手軽に現代用語で読め、その日本語を知り抜いているような表現や語彙は、感嘆をしてしまう。主人公は、地位のあるものやお金持ちももいるが、多くは庶民であり、その生きざまなどに嬉しくなったりほろりとされてしまうものだ。何か、その主人公それぞれが、山本周五郎氏に代わり様々なことを我々に伝えている。読後に悲しくなったり、憮然とするものもあったりはするが、多くは爽やかな気持ちになれるものが多く、女性の活躍の素晴らしいものも少なくない。
執筆家の方々の豊富な知識や豊かな表現力に常々驚くばかりで、その言語能力 ボキャブラリーの深さは、様々な知識を勉強された結果なのだ。まるで、広辞苑がまるごと頭に入っていらっしゃるようだ。
知識として、インプットされたもの以上にアウトプットはできないだろうから、素晴らしい表現力は、これまでの知識の吸収による裏付けで、素晴らしい表現力をそれぞれの方々がお持ちだ。
この電子書籍、本というには重みもなく味気はないが、とにかく便利だ。ネットでひょいと日時に関係なく買え、狭い部屋にスペースを取られないからありがたいが、この手軽さは、あくまでも娯楽の領域で勉強の類ではないだろうが、読む本は増えた。
今回のこんなもの不思議商品
アルカリ電解水なる汚れ落としスプレーを購入した。パソコンのキーボードの汚れ落としを探していたらこれに行きついた。洗剤ではなくイオンの力で汚れを落とす水だ。それなりの限界はあるのだろうが、汚れ落としとしては秀逸だ。汚れを落とせる水だからべたつかず二度拭きいらずで、洗浄・除菌・消臭ができるの謳い文句だ。250円だったので騙されたと思って通販で購入したが、暮れの掃除に私以上に細君が重宝して、補充用を追加した。知らないで損していたような便利な存在だ。
もうひとつ。資生堂のMG5、男性化粧品の草分けだ。60年代の発売だから半世紀以上のとんでもない製品で、昭和のにおいに根強い購買層があるのだろう。ヘアトニックで髪の毛の伸びが速かった……ふとしたことで思い出した。増毛ではなく伸びだけなのだが、50年も前のことを想いだして使ったら、なんとなく何となくなような気がしている。科学的な根拠もないし、健康食品の世界のような話だから一笑に付していただければ結構だが、なんとなくなんとなくだ。アルカリ電解水は本当のお話だが、こちらは思い過ごしが99.99%以上のお話で、そう思うだけでこの年になると幸せを感じる。何人かに話したが、信じた人はいません。
年とともに反射神経や平衡感覚が鈍くなるのは致し方ない。3-4年ほど前に私より数年ご高齢の方と山で話す機会に、年を取ると下りが怖くなり、階段ですら怖いと聞いた。その時は意味が解らなかったが、わかるようになった。パワーをかけて登るのは怖くないが、下りは階段とて気を使うようになった。こういうことが加齢による運動能力の低下なんだ。
素直に自覚をするようにして、とにかくケガをしないように心がけようとしていた。でも、やってしまった。脚立から降りる時に最後の一段を空足をしてしまい、なんとお尻から地面のコンクリートに落ち尻もちだ。尻の高さ+脚立1段の高さの大きな衝撃を受けた。結果、腰を痛め1か月もの間不自由だった。もし手をついたら骨折だったかもしれないが、腰痛はかなりのものになった。いつも使う脚立で、注意してはいたがスカタンで間抜けな安易な動きをしたのだろう。若いうちなら体制をなんとかしたのかもしれないが、もう無理、なるようになってしまった。
しかも、治癒するのに時間がかかる。2か月を超えたものの寒い時期なので鈍痛は残っているような感覚だ。高齢者のボケ要因の最たるものは、歩行不能で加速するそうだ。落ちたや転んだは、一番気を付けなくてはいけないだろう。自宅の階段も焼酎片手に油断すると、身近な危険個所だ。
来年は、絶対にけがをしないと元旦に願をかける。