akiramaの日々のいろいろなエッセイ
この冬の寒さが進み、西高東低の気圧配置となり、北西風が頼みもしないのにやって来た。まるで、寒がりで縮こまる私の性根を見透かしたような、寒波のジャブであろうか。
気圧配置を見ると、天気図の等圧線は、日本列島に8本もかかっている。1本は4hPaなので、九州から北海道にかけて30hPaも下がるから、風は北西から急こう配を駆け降りるように吹いてくるわけだ。等圧線が、東京と名古屋の間隔に狭まると北西風が強いと言われるが、まさにその通りだ。
我が家の窓の向こうは、現在11m/sの北西風が吹き、見える海面に風の走る跡をくっきりとつけ、存在を誇示している。11m/s、時速40km/hと速い速度で風は走っている。健気に風に向かう鳥もかなりの苦戦をしながら飛んでいて、向かい風の動きは心もとないが、追い風に乗ると疾風のような速さで飛んでいく。
今年最初の冬型気圧配置は、天気予報を見ると10日以上続きそうだ。晴天もあるが気温は高くならず、風で体感温度は低く、外での活動は、煩わしい風で寒くうっとおしく愉快でない。
海を目の前にしていて、風は強い。冬は否応もなく北西風が吹き荒れるし、台風が来れば東風や南風で翻弄されるが、海水温は常に気温より温かいので、気温も若干高くなり、おかげで氷点下になりにくい。夏は気温より低い海で少しは冷やされた風は、心地よい。
元来が寒がりだから、冬の寒さはきらいだ。夏は暑い暑いとぼやきながらも何かをしていた。汗をかきながら、冬の寒さを嫌っていた。しかし、今年の残暑は強烈で、暑さもこんなにつらいかと思うようになってきた。冬は命にかかわることが生活の中で避けられないシーンも少なくないが、最近は夏の暑さで家にいても命に係わる問題が出始めた。熱中症だ。子供のころ外を走り回ろうとすると、日射病になるとさんざん言われたが、熱中症は家にいても襲ってくる。
平気であった夏も少しずつ動きが鈍くなってきた。これも年によるもので、mid60は、快適な活動期間が狭くなり始めたようだ。まだ、気温が下がりきらない12月の寒さで、身体が慣れてはいないのもあろうが、苦手な冬だ。
携帯電話が進化して、スマートホンとなり、ポケットにパソコンを持ち歩くようになった。どこにいても連絡手段は、使わないまでも地球上全域だ。調べたいことはその場で解決ができ、日常のつまらないコミュニケーションから、銀行取引にあらゆる予約が可能で、災害時の道しるべにもなる。
でも、苦手。
mid60になって、こんなサイトを2つ作っているので、この手の知識は年齢の割にわずかに吸収しているが、苦手だ。
サイトの記事更新も、スマホでスピーディーにやられる方も多い。とてもとてもできない。デスクトップなり、ノートなりのパソコンを使わないとできないし、カメラはいつもコンパクトカメラを持ち歩いている。
苦手な原因の一番は、字が見えなくなった。簡単に言えば老眼で、細かい字が苦手で、タッチパネルも苦手。
では、文字を大きくすれば見えるだろうと思うが、表示される文字数が少なくなり不便で、まるで「かるた」みたいだ。メガネを使えば見えるが、それ自体が面倒で、あの小さな画面が苦手な年になった。こればかりは、絶対になってみないとわかってもらえないことだ。
パソコンの画面解像度もフルHDで、それ以上はしんどい。だから最近は、ディスプレイを代替するつもりで追加購入して、2台並べて画面を広げた。ならば、大画面27-29インチにすればとは思ったが、縦にも広がりジイは困惑してしまうので、横に広げると目に楽だった。
目の動きが年とともに悪くなったわけだ。体の衰えで一番最初に感じるのが目であり、そして脳や手足なのだろうが、目だけは鍛えることができないようだ。3つのことをしようとすると、ひとつのことが3倍も時間がかかり、あと2つは忘れてしまう。脳は、砂に水が浸み込むように知識を吸収した頃と違い、鉄のように固くなり水をはじいて吸収しないし、おまけに錆びる。
一気に寒くなったものだから、ぼやきが多くなったようだ。
四半世紀で、これだけ進化したのだから、もう四半世紀したらどうなるのだろうか。mid60に25年を加えると卒寿……。こりゃあたいへんだ。