見栄えはしないが素朴で風情のある干しもの
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akiramaの日々のいろいろ Daily Happening。テーマは、「トウモロコシを干す」
6-7月と朝取りのトウモロコシをたくさん買ってたくさん食べ、柔らかく甘みがあり、まさにスイートコーンです。熱々を食べるとうまく、さらにそれを冷やして食べると、まあ夏の食べものでひんやり感がホッとするおいしさで、朝ごはんにぴったりでした。それも、7月下旬には収穫が終わり、季節は移り、寂しさがありました。地元のものにこだわらなければ、まだスーパーなどで売っているでしょうが、朝取りのうまさを食べるともういけない。来年まで我慢です。
ふと思いついたのが、干しもの。古い映画のマカロニウェスタンなどで、農家の軒先に吊るして乾燥させているトウモロコシを思い出し、干したらどうなるか。
何とも言えない風情のある見栄えの無さのような干からびたトウモロコシの姿ですが、魚も肉も干すと旨味が出ます。元来は保存食として作られ始めたのですが、陽の恵みを受け旨味が増すのは間違いなく、トウモロコシも干すとうまくなる!です。
外国映画に出てくるようなトウモロコシは、干して、その粒を擦り、粉にし、それをいろいろと料理するようなもので、私の考える干物とは具合が違うものながら、干した旨味の興味は消えません。
図体はでかいのですが、芯ばかりが大半で食べるところは意外に少ないのがトウモロコシなんで、それなりに実を採ろうとすると数が必要ながら、半信半疑で始めるので、今年は試しの4本でスタートです。
作り方
作り方なんて言うものではなく、皮をむいて干すだけです。ただし、虫も鳥も呼びそうなので、必ず干しもの用の網籠に入れて干します。甘いにおいがするのでしょう、カナブンや甲虫が飛んできて網にへばりついていました。鳥が来れば台無しにされそうです。
今回は、13日間夏の晴天日で干しました。この乾燥期間だけがノウハウになっていくのでしょうが、梅雨明けを待って終盤に買い求めたものを晴天の日で目いっぱいに干しましょう。
だんだんと水分が抜けて細く軽くなっていくと、思わずにっこりしてしまいます。
実をむしっていくと、ちょうど2本でシェラカップ1杯分の量です。ですから2杯分が今年の収穫でした。
食べ方
ポップコーンの素のようなカチカチではなく、柔らかさが残るもので、このままでも食べれるほど良い硬さです。擦って粉にするならば、さらに日にちをかけて乾燥させる必要があります。
干しトウモロコシご飯
生のトウモロコシを削り、バターを入れて炊飯したとうもろこしご飯は絶品でした。熱々も冷やしたご飯もいやはやうまく、干しものでご飯を炊いたらいかがなるでしょうか。
少し水で戻し柔らかくして、炊飯しました。生は軟らかく実の存在がないような味わいですが、干した実は存在感がしっかりあり、実を噛むと歯ごたえと同時に旨味を味わえます。どちらがおいしいではなく、好き好きなもので、どちらも美味いです。実の歯ごたえがあるので、大人のごはんです。
干しトウモロコシスープ
コンソメスープに入れます。これも生のトウモロコシで作りますが、干した実も味わいです。
実をしっかりと噛むことで旨味を味わうことができます。コンソメ出汁で煮込んで柔らかみを作るのもいいですし、冷やしにするには濃い目が良く、熱いスープも冷やしたスープもともに楽しい味わいです。
おつまみ
好き嫌いもありますが、このまま塩を振って、おつまみにしてもおいしいですが、ひと手間入れて、オイルで炒めると香ばしさが出て、うまいつまみになります。
炒める時にオイルを高温にすると焦げますし、ポップコーンのようにはじけて飛びますので、適当に火力を調整して作ってみてください。色が変わればOKで、塩を振って、これはうまい。
あとがき
4本は少なかった、保存もできるしおいしいし、いろいろな形で利用できるので10本くらい作ればよかったが、結論です。来年は忙しい、梅雨が早く開けてくれるのを待ち遠しくなります。
消化の良いものではないので食べすぎ注意ですが、太陽の味わいを感じるほどによく噛んで、食べるのがおすすめです。噛むと、夏のお日様の味がします。