エッセイ 鮮 piece 2

 akiramaの日々のいろいろなエッセイ

グレートーンになる冬に赤い実は、文句なしにきれいに見える

グレートーンになる冬に赤い実は、文句なしにきれいに見える

essay 鮮 「鮮」という題名をつけてみた。あざやかとかはっきりして美しいなど、目指すところのような語句であった。しばらく、これで通したくお付き合いをのほどよろしく。その2回目。

初日の出をいつも通りに南二見から明石海峡に昇るいくら色の太陽を拝め、2023年が始まった。と、同時に mid60 と言っていた私も late60 に切り替わりそうな年になったが、まだアラコキという程ではないので、もう1年mid60にした。

地元の神社で初詣をして我が家に戻り、今年こそはと炭火をおこし、正月のにらみ鯛をこんがりとさせた。正月はにらんでおくのだそうだが、精神衛生上よくないような気がする。でも、そういうものだそうだ。これは、明日にでも鯛めしにして食べよう。その前にシシャモと塩サバを買ったので、正月の邪道ながらもうもうと煙を上げて焼き始めた。あまりの良い香りに、片手のビールのお供となってしまった。バーベキューというと肉ばかりだが、キャンプ炭ではなく備長炭での塩干物のおいしさは格段に上がるもので、味噌物なども含めて肴の魚をもっとそろえればよかった。ありきたりの正月の食材をスーパーで買ったが、日頃より価格が高くなった無機質なものが並んでいる。今年の炭火を機に、来年は何十年も続けてきたような正月の食べものを考えてみよう。

byPixabay new-year-dishes-g17fc4420b

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「鉄」キハ40の写真を撮り始め、生野越えを中心に国道312号線播但道をウロウロとしている。キハ40は、近い将来消滅するであろう気動車なので、姿を記録しようと思い立った。素人写真でも、いつか懐かしげに振り返りたく記録にしておきたい。好事家と呼ばれるほどではないが、物好きには違いない。

夜明け前のキハ40 煙を吹きノッチを上げて生野越えに向かう

夜明け前のキハ40 ノッチを上げて煙を吹き 生野越えに向かう

筋金入りの「鉄」程遠いので、景色の美しさに喜んでいる。山やその樹々に動物と、山間部はホッとさせられる。いよいよ積雪の季節になってきて、この朝もうっすらと白くなった。播但線生野越えのキハ40を追っかけて行くと、道の横の林に赤い花をつけ、雪をうっすらかぶりクリスマスツリーのような木を見つけた。椿だ。ツバキは、「常緑性の低木から小高木で、普通は高さ5-10m前後になり、高いものでは樹高15mにもなる。ただしその成長は遅く、寿命は長い。」とwikipediaに記されていた。10m以上はありそうな椿で、花をつけてきれいにしているのをそう見たことはない。「鉄」の副産物だ。

左の椿、樹高は10m以上あり、赤い花がうっすら雪ときれいだった

左の椿、樹高は10m以上あり、赤い花がうっすら雪ときれいだった

神河町の商店もない集落に早朝から湯気をもうもうと上げているおうちがあった。キハ40を追っかけの副産物が、もうひとつ豆腐屋さん。豆腐は、好物で晩酌に春夏秋冬食べているので、当然ながら買い求め、既に何回かに至る。

始めて食べた揚げたての油揚げ。ものも言わずにかぶりついて平らげた。豆腐は、大豆の風味があり、とてもおいしい。そして、スーパーの豆腐がさらにおいしくなくなり、困った。

豆腐に油揚げ、厚揚げもあって、番の湯豆腐は賑やかになった これうまい。

豆腐に油揚げ、厚揚げもあって、番の湯豆腐は賑やかになった これうまい。

机の奥から海外出張の多かった時期の外貨が出てきた。旅行に行くつもりで残していたが、コロナ禍で先が見えなく、円安で良い時期なので、各アジア通貨を円に戻した。なんと、小額紙幣でも集めれば2万円近くになり、小遣いができた。こういうお金は大小に関係なくうれしく、車のシートの下の100円玉みたいだ。

右と左が外貨の中古レンズ 50mm 35mm 中央の40mmは随分前に買い、3点セットになった

右と左が中古レンズ 50mm 35mm 中央の40mmは随分前に買い、3点セットになった

で、カメラのレンズを買った。ズームではなく、単焦点の35mmと50mmの中古だと安い。amazonで中古もたくさんあり、PENTAX等という売れ筋ではないからだろうか、低価格でそこそこの良品が手に入るのが不思議だ。単焦点は、軽くて、ズームより明るく写るので、シャッタースピードを速くでき、暗いところでは、下手っぴの腕を助けてくれる。これはこれで、またそのページを作ってみたいが、決して撮影自慢でなく万年初心者の素人遊びの範疇でしかない。引き出しの奥から出てきた「元、バーツ、リンギット」で買えた喜び倍増の中古品で、円安のメリットで、3割はお得したようだ。

今回の「キハ」の画像。ほんのり明るさが出た日の出前の山間部の暗い時間帯、f=1.8の中古レンズの活躍だ。ISOの荒れとシャッタースピードで悩んだが、単焦点が面白い。

大寒に梅は春を目指して紅色の花を少ないながら咲かせていた

大寒に梅は春を目指して紅色の花を少ないながら咲かせていた

1年で一番寒いと言われる「大寒」。1月下旬は間違いなく寒く、2月初旬を過ぎると、少しは春の予感を感じさせてくれる日が出てくる。寒さの底をつく1月下旬から梅が咲く。観梅をサイトアップしているが、寒いながらも自然は確実に春を向く、不思議な自然の力だ。

地元の御厨神社へ行くと、紅色の梅の花がちらほらと咲いていた。気温は低いが、晴天の陽の光に映えて僅かな春を感じさせてくれる。梅の木全体を写すならば午後の光が良いが、まずは初見の土曜日の朝だった。紅色が咲いて、その後に白梅が咲き、2月下旬までは境内の梅の木は賑やかに競うあうように春の色を見せ、梅の香りが漂い春爛漫を感じさせてくれるので、これからが楽しみになる。

思いついたこと、日常でのちょっとしたこと、日々の出来事などをmini版で書いています。何気なく生活していると、心躍ることや残ることが出てくるもので、それを文字にしてみたく始めました。