エッセイ「野の鳥」街では見れない鳥が塩田跡地に生息

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 akiramaの日々のいろいろなエッセイ

姫路市大塩周辺、広い草原(くさはら)、野原やその一角には低木中木の茂みが残る、塩田跡地が散在する。瀬戸内海に面する十州塩田と言われた一つの播磨の塩田だったが、その多くは今太陽光発電のソーラパネルが設置されているもの、広大な跡地が点々とある。

北側には、日笠山などの低山が連なり、鳥の種類が多く見れる。すぐ横は住宅地であるが、定番のスズメやハトではなく、雉や雲雀など街中では見られない鳥が、まだまだ多くいる。散策するには楽しい環境で、広い草っぱらに雉が姿を現すと、遠目にもきれいで優美に歓心をする。

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雉 キジ

オスでは1kgを超える大きさで、そのあでやかな姿は見事だ。飛ぶ時は、一気に高度を取ることができず、大きなおしりを振り振り羽ばたき、低空で加速をしてから舞い上がって行く。雄の雉はきれいな姿だ。

「雉も鳴かずば撃たれまい」というような戒めの言葉があるが、「ケーン」の鳴き声は大きく響く。その声のする方向を見ると、そこにいることが多く、なるほど猟師の格好の獲物になりそうだ。真っ赤な顔から紫の首、ピンとまっすぐに伸びた尾羽、草原での雉の姿は、凛々しい。

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雲雀 ヒバリ

草原に巣を作り、春に空高く舞い上がって、ホバリングをしながら囀り、縄張りを誇示しているような姿は、洋の東西を問わず親しまれているそうで、楽しい鳥だ。見た目は、それほどきれいな色鮮やかな姿ではないのに親しまれるのは、この陽気な行動のようだ。

桜の時期、ヒバリが空高く舞い上がり、さえずる草っぱらの周辺から日笠山を覆うように見える花を見ていると、何とも言えない季節感を味わえる。

こんな面白いものをサントリーさんが書いていたので、引用します。

むかしむかし、ヒバリは金貸しをやっていました。そして、まだ地上に暮らしていた太陽に金を貸していました。やがて太陽は出世して天の神に呼ばれ、ヒバリに借りた金も利子もはらわずに天へのぼっていってしまいました。そこでヒバリはカンカンにおこって、「おてんとうさんに金貸した。利取る、利取る。利子くれ、利子くれ」と騒いでいるというのです。空高く鳴いているヒバリに、こんな話は少々コジツケと思うのですが。

サントリー愛鳥活動のサイト ヒバリのページより引用

太陽にお金を貸したとはすごい発想だが、リートルリートル リシクレリシクレは、本当にそう聞こえる気がする。晴れて、太陽が輝く春の空に高く舞い上がり囀っている姿は、陽気に見える。

キツネやタヌキから巣はどう身を守るのかわからないが、広い草原や野原の塩田跡地の賑やかで楽しい鳥だ。

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鳶 トビ

トンビという呼び方の方がなじみがあるが、街の近くにいる猛禽類だ。爬虫類やネズミに魚を捕食しているので、小鳥には天敵でないようだ。しかし、同じような生息域のカラスと争う姿が見られる。

翼を広げると、大きな個体では160cmの翼長にもなり、かなり大きく見える。普通の鳥は雄が大きいが、猛禽類は雌が大きいそうだ。

「ピーヒョロロ」と鳴き、上昇気流に乗って、輪を描きながら上空へ舞い上がっていく姿は、せせこましいことなく、優雅な姿だ。野原には獲物も多いであろうし、近くには海に池もある。空高く、大きく翼を広げて滑空しながら、地表の様子を探り、エサを探しているのか、池に急降下をして、魚を捕まえるのを見たことがあるが、それは勇壮な姿だった。

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磯鵯 イソヒヨドリ

野原の鳥ではなく、高山に生息する鳥だそうだが、最近は家でも見受けるし、生息範囲が大きく広がっている鳥だ。海岸近くの塩田跡地にも姿を現し、まことに賑やかに動き、さえずる。頭から背は渋い青色で、腹はレンガ色できれいだ。

何羽かで飛び回り、さえずる。その飛翔力というか自由自在に飛ぶ。20数センチほどの大きさで自由が利くのだろうが、見惚れる小技を繰り返し飛ぶ。狭く、障害物のあるところでも、目が良く見え、巧みに翼を動かし先を読むように、上下左右に動いて飛んでいく。剣術使いの刀裁きのような飛び方だ。

鳥に詳しい方ならば、この塩田跡地の草原(くさはら)や野原で多くの鳥を見つけることができるでしょうが、私は勉強不足でこんなものだが、ここは楽しい場所だ。それでも、人が立ち入ることができない、草っぱらや低木中木のある野原として残る塩田跡は貴重な自然な場所だで、春の桜、秋のノジギクの季節には、日笠山と併せて、楽しめる野原の鳥たちだ。

画像はすべて Pixabay を使用。鳥の写真は、とても難しい。

思いついたこと、日常でのちょっとしたこと、日々の出来事などをmini版で書いています。何気なく生活していると、心躍ることや残ることが出てくるもので、それを文字にしてみたく始めました。