冬の雪景色の播磨と但馬のキハ
akiramaドライブ キハ40系 播磨但馬の活躍
グレートーンになり山々の景色の色合いが寂しくなる冬。雪景色は、周囲の色を映えさせ、キハの朱色が鮮やかなシーンです。あっちウロウロこっちウロウロ行き、雪の中を一生懸命に走るキハ40系を見てきました。
〇 キハ41-2000番台は播但線と山陰本線で運用
〇 生野越え
〇 あとがき
キハ41-2000番台運用は播但線と山陰本線
キハ40系は、両運転台のキハ40、片運転台でデッキ付の48、デッキなし両開き扉の47で構成です。
ここに変り者のキハ41が生まれました。ローカル線の単行運行に欠かせない両運転台ですが、キハ40はそれなりのその需要が多く生存車両の台数不足。そこで、キハ47を両運転台に改造したのが、キハ41-2000番台です。トイレがなかったので、トイレも増設してワンマン対応化した秀逸のローカル線対策でした。
連結面の真っ平なところに顔を作ったものですから、いわゆる食パンスタイルと呼ばれるもので、電車も含めて何種類かあるひとつです。この改造運転台は、すべて寺前方面を向いています。当初2001番だけ逆向きだったそうですが、今は皆同じです。だから、上り列車を前から見るとすべてこの顔です。トンネルからヌオーッとこの顔で出てくると、身がまえそうです。
これも、貴重な国鉄型の延命改造で、そういう意味では、北条鉄道のキハ40は、タイミング良く、良い車両を譲渡されました。
全国で、ここでしか見られないキハ41-2001-2005で、これもこのシリーズで追いかけたい理由のひとつにもなっていますが、キハ41も1998-99年改造で、もう四半世紀近く経過。元のキハ47-1000番台は、1978-82年生まれですからたいへんな車齢です。
やはり、追いかけないといなくなってしまいそうです。
生野越え
生野峠が播但線の魅力のひとつと思っています。鉄道は勾配が難敵、山登りは大いに苦手です。電車ならば何のそのでも、機関車では思うようにならないのが、勾配です。
播但線は、線路等級が低かったので大型蒸気のD51が走れず、C57が重連だったり補機にDF50やDD54が付きましたが、キハ40系も単体で登るのですが、やはり苦手。
最大25‰の急坂を登る勾配は、非力なキハ40にはきついシーンでしょう。本当に25‰なのかと思いましたが、新井駅から8.3km155m登ると、平均でも18.7‰だからそんなところでしょう。機関換装で出力向上ながらも山登りのエンジンは、フルノッチでうなり、見るからに苦労して勾配線区を走っているのがわかります。これは、見どころです。
生野駅手前の最後の坂からひょこっと顔を覗かした姿を見てください。急坂が実感でき、箱根登山鉄道の大平台駅みたいです。これまた、別記事で「生野越え」を作成します。
あとがき
大寒寒波で再び積もりましたが、出向いた時には少な目の雪が解け始め、ちょっと残念な気分でした。白い雪原の中を走る首都圏色はきれいです。キハ189系のシルバーでは映えはなく、国鉄色の良さです。
筋金入りの鉄ではないので、播磨屋のせんべいやヤマヨシのわさビーフポテチに前嶋豆腐の豆腐にあぶらあげ、それに岩津葱と、晩酌用のいろいろを毎回買うドライブです。景観を楽しみ、キハを追いかけて、晩酌の友を買って、当分続きそうです。
鉄道写真家のページではなく、キハ40の残り少ない定期運航の記録ですので、芸術的な写真画像とは程遠い超素人レベルはご了承ください。