akiramaの日々のいろいろなエッセイ
3月の異名は、弥生。さらに、花見月や桜月とも言われるそうだがピンと来ず、桜は4月が似合いだ。中旬に暖かい日もあったが、なかなかどうして寒さは根強く、手元のヒーターが手放せない。それでも、日々に春めいてきて、気持ちがゆったりとなれた。
先日、明石市の子午線を歩いてみた。子午線ハイクだ。日本標準時子午線が通る明石市であるので、時に関わるのか市内各所にこれだけ日時計のある街も少ないだろう。その日時計、紀元前の古代エジプトどころかバビロニアにさかのぼると言われるような代物、日本では8世紀奈良時代の遣唐使が持ち帰ったとかの歴史だ。江戸時代には、携帯型の日時計があり、想像すると参勤交代の行列が持っていたのではないだろうか。明石のもいろいろで、季節の花で飾ったのから石の武骨なものまで、教会の壁面にもあった。時の街だ。
写真は、日本標準時子午線標示柱(トンボの標識)での日時計で、午前11時を影は示しているが、時刻は10:50だからその精度はびっくりするばかりだ。「今何時?」「11時前」「ふーん」で会話と思いは達する普通の生活では、これで十分な機能に改めて驚く。指針軸や文字盤の角度が地球上の設置場所での初期設定が難しい場合もあるそうだが、大したもんだ。私の腹時計が常に時分時を指し示すのとは、雲泥である。
今や通販で買えないものはないだろう。それも翌日には手に入る。
ノートパソコンの起動時に「The CMOS battery is bad or was recently replaced.」とメッセージが出るようになった。ENTERで飛ばすと普通に起動するが精神衛生上悪い。要は、内蔵のメモリー用電池が消耗していますということで、その電池は、コイン電池のCR2032と判明したので、バックカバーを開ければ簡単に交換ができるものと思った。電池ケースに入れ替えれば……、なんとCR2032に端子がついていてケーブルが直接接続であった。万事休すか。そんな端子付のCR2032、日本橋や秋葉原のマニアックな店で販売しているようなものが、外資大手通販で簡単に購入でき、翌日に届いた。ケーブルのはんだ付けの作業が面倒ながらも、何百円レベルでノートPCは修復完了。メーカーに修理依頼すると、データをどうするとかややこしいこと言われて何万円、便利な世の中になった。
古いホームテレホンのバッテリーからFAXのパーツ、型番でたいがいのものが検索でき、廉価な汎用品が手に入る。もうすぐに、介護ロボットも売り始めて、こんにちはと玄関に来てくれるかもしれない。いくらだろうか。
日産自動車のシーマにフーガが、この夏に生産中止になるとニュースで言っていた。既にクラウンも同様だが、大型セダンは人気がなくなり、不要だそうだ。現役引退で、ガソリンエンジンを終え、大転換をして電気に乗っている。乗ることには、時間に余裕があり金に余裕のないものには打って付けで、免許返納まで代替しながら電気に乗るつもりだが、現役時代ならば絶対に乗らない。不便だ。
シーマやフーガの生産中止は、電気自動車にシフトするということだが、そのインフラの普及は疑問である。EVになって3年を超えたが、新しい充電施設は見受けられない。多分、増えていないというのが正解だろう。この3月に2回も充電施設の故障に遭遇した。その1軒ガソリンスタンドの施設では、過去何回かあったが、うちはガソリン屋ですの雰囲気。
さらに、日産のディーラーが無いエリアは、道の駅に充電施設があるが、これが不安。山間部で充電器が故障していて、電池が消耗していたら万事休すになる。ドライブの遠路では必ず一つ手前で充電するが、それを意識しているのがばからしい。特に、冬の電池消耗と充電率の低さは、オーナーになってみないとわからない問題だ。
自宅の充電は一戸建てだからで、マンションならば無理だ。それに、カタログスペックほどの走行距離はないので、遠路での途中充電は不可欠だが、インフラ整備をしないと普及しないのではないだろうか。ランニングコストはかなり低いが、思いのほか手間暇のかかる車だ。
毎年春には、御厨神社の梅の花、日笠山の桜が、私の楽しみだ。特に日笠山の桜は大規模な木の本数ではないものの、周囲360度桜に囲まれることができ、異次元の空間に入ったようだ。山肌の桜の木々が色づき始め、咲き始めている3月末だ。咲き始めると速いものだから早々に行ってこよう。