キネティックという腕力発電の腕時計を再生
akiramaの日々のいろいろ Daily Happening
akiramaの日々のいろいろ Daily Happening。テーマは、「キネティックのオーバーホール」
電池式の腕時計ながら、自動巻きが腕を動かすことでゼンマイを巻いたように、キネティックは、腕を動かすことで発電をしてそれを蓄電して動く腕時計で、水力、火力、風力、原子力等々様々な発電方法がありますが、これは腕力発電ですね。セイコー ダイバースキューバ キネティックで、2009年の発売でした。200m空気潜水用防水のダイバーズウオッチで、とにかく頑丈で勿論水に対して何ともない腕時計は、海の沖釣りには欠かせないものです。
12年目にして、内臓の二次電池が経年劣化で蓄電能力が限界になりましたので、メーカーにオーバーホールを依頼しました。
SEIKO HP by Seiko watch design Design Museum Vol.7
中の半円形が回転して腕力発電をする
〇 キネティックのメリット
〇 キネティックのデメリット
〇 10年単位のオーバーホール
〇 あとがき
キネティックのメリット
電池式は、凡そ2年で内臓電池を交換します。タイミングを失っていると、例えば自然の中に入り込んでいる最中に稼働停止になるのが、電池式の最大の欠点でしょう。だから、手巻き自動巻き問わずゼンマイ式が営々脈々とした存在価値です。
しかし、電池駆動のクオーツ時計の精度は、これまた素晴らしいものです。そこで現れたのがキネティック、腕力発電で常にエネルギーを作り出し、クオーツの精度を維持させるというものでした。
命を賭けて極限に挑む冒険家に捧げるサバイバルウオッチとして誕生したというようなコピーを当時見ましたが、こんなところでしょう。
動き続けるということとクオーツの精度は、さすがにセイコー製品です。
キネティックのデメリット
基本的に電池駆動ですから、電池の劣化が生じます。初期段階ではフル充電で4-6か月は置時計にできる蓄電ながら、12年経過での劣化で2-3日レベルに下がりました。着用している限り何の問題もありませんが、ダイバーウォッチというのは頑丈一点張りの大きさと重さなので、普段は閉口します。
キネティックは、特殊な機構であるため民間の修理業者で電池交換ができず(させず)、メンテナンスはメーカーのみ。また電池交換だけを受け付けてはもらえず、必ずオーバーホールを行わなければなりません。価格は12,000円~です。
10年単位のオーバーホール
近所の時計屋さんからメーカー送りで、12年目のオーバーホールです。ぶつかってこすれてベゼルは、年季の入ったものになっていますが、頑丈そのものです。半月少々で帰ってきました。電池は勿論でしょうし、オーバーホールをされた時計の精度は抜群によみがえって、月差2秒くらいです。
インジケーターボタンを押すと秒針が動き蓄電量を表示します。5秒だと1-7日、 10秒だと1週間-1か月 、20秒だと1か月、 30秒で4-6か月ですが、30秒のフル充電が常に表示されます。
料金が高いと思いましたが、オーバーホールを考えればこんなものでしょう。むしろ外国製から比較すればリーズナブルです。12000円 12年使ってですから年1000円。電池交換2年に1回より少々高めですが、また、10年間メンテナンスフリーで正確な時間を刻むはずで、すごいな。
あとがき
船と釣りの海専用ですが、この海行きが多いので使用頻度は高いですが、あと10年使うと、もうこんなに重たいダイバーウォッチは、腕にはめていられなくなるでしょう。今でも、パソコン仕事をしている時は、軽いハミルトンを使っているくらいですから、年です。それでも、この頑丈極まりないダイバーウォッチは頼もしく、海に行くときはこれ、少々何かにぶつかっても何事もない頑丈な腕時計は信頼があります。まあ、山歩きはカシオの多機能が便利ですが、海はこれです。
キズだらけながらもお気に入りで、まだまだ当分現役一番でしょう。