三日月に行く。
月に行ってみたいと思う人は、世界中にかなり多いでしょう。かぐや姫やウサギに会えるのかもしれません。「ちょっと行ってみたい」ところ、三日月に行ってきました。
車を利用して国道を進むと、「三日月 7Km」の道路標識。さらに進むと、集落表示の道路標識。ここは、兵庫県佐用町三日月という地名の場所で、2005年町合併の前は、兵庫県三日月町でした。公共施設から民間も含めて多くの名称に三日月が使われています。学校も駅も郵便局もなにもかもみんな「三日月」何某です。
三日月という名称に興味を持ち、なにかいつもの生活の場と違うような素敵な気持ちで地名を見てきました。行ってみて、天気にも恵まれ、ちょっとおとぎの世界のような気分で街をめぐってきました。
広い地域に小学校がひとつなので、スクールバスが走っています。もちろん三日月小学校です。バスは見ていませんが、宇宙にでも行くようなバスだったりしてと思ってしまいます。
JRの駅名ももちろん三日月。ローカル線の線路の上をディーゼルカーが走ってきて、お客さんが乗車され走り去りましたが、銀河鉄道999だって、駅には線路がありました。次の停車駅は、どこでしょうか。
姫路から1時間ほどの西播磨の地で、姫路市西部から出雲街道国道179号線を北上します。秋晴れの景色はきれいに播磨地方の景観を見せてくれました。ここへ行って「だから何なのか」かもしれませんが、引き出しに多くの話題を入れ込むために、見聞を広めるのも面白いです。ウィキペディアのハイキングの項には、知らない土地を見聞するという説明がありました。まさに百聞は一見に如かずです。
帰路は、三日月から北上をして、満月にいやいや、宍粟市一ノ宮町須行名まで足を延ばし、希少価値の天然物のたい焼きをお土産にして、因幡街道国道29号線から帰ります。
この天然物のたい焼きとは、神戸新聞の記事に載っていたもので、「絶滅危惧天然たい焼き」と紹介されていて、行きたいなのたい焼き屋さんでした。現在のおかみさん、おばあちゃんが3代目で88年前の金型を使い1匹ずつ焼き上げます。大半のたい焼きは大きな金型でいっぺんにたくさん焼くタイプで、これを養殖型と言うとか、全国でも数少ない1匹焼きの金型を天然物と言い、そのたい焼きです。生地が薄めで甘すぎないあんこがおいしいお土産ができました。
いつものハイキングではなく、車を利用して行動範囲を広くすると、また違ったものが見えてきます。できるだけ高速道路を利用しないで一般道を走ると、その地域が見えてきます。だから、ナビの設定で一般道優先にしておくのが興味を持つものが多くなります。
三日月だけでなく、本当に「月」という地名のところが浜松にあります。ここも行ってみたいです。