akiramaの日々のいろいろなエッセイ
この夏は、あまりにも暑かった。
涼しくなった秋に来夏もこうなるのかと思うと、あまりにもつらい気持ちだ。毎年更新される夏の暑さの数値は、厳しい状況を物語っていて、地球の温暖化が急速に進んでいるということが実感する。
90年代以降気温の上昇が大きいということだが、地表を覆うアスファルトやコンクリートが増え続けているので、熱を発散する場所が少なくなり、都会の熱エネルギーの放出も多くなったなどなど様々な要因だそうだ。
二酸化炭素の量が増えると温暖化が進むというメカニズムのひとつを、このように聞いた。二酸化炭素は、太陽光は通すが、地球の熱を通すことをしないので、放出すべく熱がこもりがちになり、気温が上がる。気温が上がると海に解けている多くの二酸化炭素が泡を吹くように大気中に出てきて、ますます二酸化炭素の量が増えていき、悪循環を加速するそうだ。
まさに「うーん」とうなってしまう。
北極や南極、さらに氷河などの氷が解けていき、海面が上昇しているという。20世紀100年間で19cm海面が上昇した。このままだと、21世紀には最大で82cmもの上昇が予測されていて、日本全国の9割の砂浜が消滅すると、JCCCA海面上昇の影響についてという文献で読んだ。
我が家の前に漁港があり、その小さな高台に家がある。海抜せいぜい4m位だろう。82cmも海面上昇すれば、現在の漁港は使うことができるのだろうか。大潮の満潮では、自宅前の擁壁の下まで海水が来ることになるかもしれない。空恐ろしくなる。我が家などという了見の狭いことを言っているが、全国的にはどのようになるか想像をはるかに超える。そのために全世界が様々な取り組みをしているが、容易なことではないであろう。
二酸化炭素が、地球の熱を宇宙に放出する妨げになっているということは、実感がなく、単にCO2イコール温暖化という単純さだった。これが、言われているCO2の温室効果だった。メカニズムを科学的にすれば、私には理解できなくなるだろうが、地球の内部や地表での熱を放出しながら地球は46億年の歴史を重ねてきたが、これが妨げられれば温暖化だろう。
氷が解けて、シロクマの居場所が少なくなったと報じれているが、とんでもない。人間の居場所もおびやかされている。
家族の中で見えているのは孫までだが、彼らは21世紀中を生きていく。少なくともその時代が難関であることは間違いない。地球規模で見た時に私のできることは大きくないが、何かをしなくてはと思う。
そうそう、「もったいない」ことをするなと、子供のころにさんざん言われた。使うものは使うが、無駄な使い方をしないことが必要だろう。少なくとも私にできることは、使い捨てを少なくして、さらには使い過ぎの「無駄」をしないことだ。こんな小さなことから始めていくのが、存外に正解なのかもしれない。
「もったいない」は、よい教えであり、守りたい。
レジ袋もプラゴミもこんなところから考えていけばよいのだろう。
これが、今夏の暑さでひどい目に遭い、地球温暖化を考えたことは、今更ながらも大事なことだった。