貨物列車 長大編成をけん引の機関車 盛夏の山陽本線 その2 Vol.4

真夏の輝きを受ける長大編成の重厚さ

 akirama鉄道散歩 四季を走る機関車けん引

EF210-112 下り55レ 福山通運専用列車 枝豆畑横を広島を目指して快走

EF210-112 下り55レ 福山通運専用列車 枝豆畑横を広島を目指して快走

最大26両編成、積荷重量650t 編成総重量1200-1300tの巨大な貨物列車。時速100km/h以上で日本の大動脈を突っ走ります。最新型のJR時代の電気機関車のけん引されていますが、ここでもわずかに国鉄時代のEF2桁の強者が残っています。まずは、圧倒的多数を誇る主力 EF210型電気機関車が走る沿線四季を追いかけます。そして、古き強者に会えるチャンスを探します。

〇 山陽本線 兵庫県西端 上郡周辺
〇 あとがき

 山陽本線 兵庫県西端 上郡周辺

セノハチに比較すればその半分でしかない 10‰の勾配。電車ならば何と言うことなくても、最大けん引数の貨物列車では無視できない気合の入る場所でしょう。上郡から三石に向けてを登る下り線は、力いっぱいに走るのみという感じですが、上り列車は坂を下ってくるのに、明らかに山登りより速度を落として慎重な動きが目に見えます。何かあれば、そう簡単に減速や停車ができなく当然で、勾配を感じさせてくれます。

上り列車の坂を下った先のオメガカーブを越えると上郡駅。ここから平たん路、千種川鉄橋を加速しながら播州路を東へ向かって行きます。下り列車は、峠を越えれば岡山ターミナルまでもう少し、それ行けでしょう。

EF210-327 下り67レ まだ 日が山影の田んぼの堤を目いっぱいにかけ登る

EF210-327 下り67レ まだ 日が山影の田んぼの堤を目いっぱいにかけ登る

EF210-308 下り1091レ 続いて追っかけの下り列車 朝を通過する

EF210-308 下り1091レ 続いて追っかけの下り列車 朝を通過する

EF210-330 下り63レ 黄帯の300番台が続く田んぼに陽がさした

EF210-330 下り63レ 黄帯の300番台が続く 田んぼに陽がさした

EF210-148 上り56レ 東京を目指す福山通運専用列車 緑色に赤帯

EF210-148 上り56レ 東京を目指す福山通運専用列車 緑色に赤帯

EF210-138 下り1061レ 枝豆畑の横 朝日を浴びて坂登開始

EF210-138 下り1061レ 枝豆畑の横 朝日を浴びて坂登開始

EF210-319 上り1072レ 播州路の平たん路を一気に加速

EF210-319 上り1072レ 播州路の平たん路を一気に加速

EF210-145 下り5057レ 山を越えれば岡山県

EF210-145 下り5057レ 山を越えれば岡山県

EF210-337 下り5055レ 千種川を速度を上げて走る

EF210-337 下り5055レ 千種川を速度を上げて走る

EF210-104 下り1053レ 満載のコンテナを引っ張り山越えへ備える

EF210-104 下り1053レ 満載のコンテナを引っ張り山越えへ備える

EF210-147 上り1062レ トンボがたくさんの千種川 トンボと撮影

EF210-147 上り1062レ トンボがたくさんの千種川 トンボと撮影

EF510-502 上り1086レ まるで単機の様相 赤でなく青だった

EF510-502 上り1086レ まるで単機の様相 赤でなく青だった

 あとがき

夏の強い光は、被写体をきれいに見せます。でも、間違えると露出オーバーで まいったになりますし、日なたで待ち構えると、頭から背中にかけて容赦ない日の光を浴び、これまた まいったです。

夏の空、田んぼの成長が著しく勢いのある稲の緑は、夏空と同様に夏の色合いです。稲は、秋になれば黄金色に輝き始め、四季の景観を見せてくれます。盛夏を見て、次は秋の景観を楽しみにしている上郡周辺です。

なんということはなくても、自然の中に身を置いて列車を待っていると、夏は暑くてたまらないながらも、自然を五感で感じられ、これまた楽しい時間が過ぎます。列車がどうのと言うより、自然の中にいられる興味はなかなか小さくありません。