キハ40系シリーズ 因美線の小さな駅からキハ47の4連が始発

キハ40系を追いかけるドライブ 那岐駅始発の4連

 akirama 鉄道散歩 キハ40系を四季の景観の中に見る

暗く寒い雪の夜明け前 キハ47の4連の鳥取行 まもなく出発

暗く寒い雪の夜明け前 キハ47の4連の鳥取行 まもなく出発

国鉄時代の生き残りキハ40系気動車。首都圏色のキハ40系生息地の本州東端が播但線。非力なディーゼルエンジンを唸らし山を越える姿に魅力を感じます。山陰本線城崎温泉駅以西のキハ40系は、ほぼキハ47で2両1編成が主力ですが、鳥取駅-智頭駅の因美線で朝の通勤通学時間帯にキハ47の4連が存在していました。鳥取行の4連のひとつが智頭駅より2つ津山駅寄りの那岐駅からでした。こんな小さな駅始発の列車に魅力を感じて、雪の駅に行ってみました。

〇 因美線のキハ40系
〇 那岐駅
〇 土師駅
〇 あとがき

 因美線のキハ40系

鳥取から津山(東津山駅)までの約70kmの路線です。津山から岡山の津山線や姫新線と合わせて、古くは急行列車が陰陽連絡線として運行しました。大阪からの直通急行列車キハ58系が走りましたが、智頭急行線の開業で陰陽連絡の役目は終りました。こって牛のような速度のSはくとやSいなばが、踏切の無い智頭急行線を120kmで突っ走ってきます。

そんなことから智頭駅を境に鳥取県側と岡山県側というような運行形態に変わり、鳥取津山の全線直通列車が観光臨時列車以外にはなくなり、智頭発の鳥取行と津山行になってしまいました。津山行はキハ120、鳥取行はキハ47と智頭急行車両のHOT3500がほとんどの運用です。

智頭駅から2駅津山寄りの那岐駅が県境の駅で、物見峠のトンネルを抜ければ岡山県で、陰陽の境、文化圏が変化します。今時まず少ないであろうキハ40系の4連が走る鳥取智頭間運行で、智頭発の2番列車(654D)が、その那岐駅6:50始発の4連でした。

折り返し運行でもないし、夜間滞泊でもないし、智頭から空回送してくるのかも、夜間滞泊だともっと興味深いのですが、この駅に止めるはずもなく、前夜智頭駅最終のキハ47の2連を連結して、津山行の一番列車の後続で2駅回送をして、那岐駅始発で鳥取行となります。

結構、魅力のある路線のひとつです。

656D キハ47の4連鳥取行 冬の青空の下を疾走中

656D キハ47の4連鳥取行 冬の青空の下を疾走中

同じく656Dが八東川橋梁を渡る 4連を撮れる場所が少ない

同じく656Dが八東川橋梁を渡る 4連を撮れる場所が少ない

智頭急行車両で走る631D智頭行 朝日を受けて八東川を渡る

智頭急行車両で走る631D智頭行 朝日を受けて八東川を渡る

 那岐駅

どうしても空回送と運行始発を見てみたく氷点下の気温の那岐駅に行きました。初発の652D(キハ120-2連)のあと、室内照明消灯で、キハ47の4連が回送して来ました。2面2線の列車交換が可能ですが、ホーム長は4連ぎりぎりの小さな駅です、鳥取へ向かっていきました。この時、高校生が4人乗りました(1日平均乗降客約50人)が、始業式前だったのでこんなものかもしれません。普段は、智頭を過ぎて徐々に乗客が増えていく朝の通勤通学列車で、なぜ4連が走るのかがわかります。この時間帯、鳥取市内へ向かう高校生の通学時間帯になるのでしょう。ですから、那岐始発としての運用でしょう。

無人駅でありますが、しっかりとした駅舎です。月2回、内科医の巡回診療があり、医院になります。高齢者の通常のかかりつけ診療なら、これで十分ですね。地元で簡単に通院できるのは便利です。

津山行の一番列車 673D キハ120 朝の時間帯だけ2連で走る

津山行の一番列車 673D キハ120 朝の時間帯だけ2連で走る

那岐駅の時刻表 まさにこれだけの運行本数 寂しいです

那岐駅の時刻表 まさにこれだけの運行本数 寂しいです

654Dが那岐駅に回送された。室内灯は消灯中だ

654Dが那岐駅に回送された。室内灯は消灯中だ

出発準備中の654D キハ47の4連鳥取行 乗客は4人の高校生だった

出発準備中の654D キハ47の4連鳥取行 乗客は4人の高校生だった

改札より登ったところにホームがある

改札より登ったところにホームがある

那岐駅舎 左側は、月2回の内科診療の医院になる

那岐駅舎 左側は、月2回の内科診療の医院になる

県境の山越え手前にある2面2線の交換可能な駅

県境の山越え手前にある2面2線の交換可能な駅

 土師(はじ)駅

物見峠を越えてひとつ目が美作河井駅。ラッセル車の転回をさせた転車台跡があるので見たかったのですが、物見峠は積雪通行止めで、また、夏にでも出かけます。

智頭にひとつ戻った土師(はじ)駅に行きます。1面1線の屋根もない単純構造に小屋のような駅舎みたいなものが存在するだけです。昔は、駅舎があったのでしょうが、小さな小屋だけです。積雪の田畑の横のホームが、これまた積雪なのでホームに見えないような場所に、単行のキハ120が停車します。4両編成が可能なホームの中央部分に小さい気動車が1両止まり、乗降客は皆無。

駅とは思えない駅に止まっています。

このキハ120が智頭で折り返して津山に向かうとお昼過ぎまで、もう列車は来ません。まだ、8時前ですが、長閑な時間が過ぎていきます。

土師駅の駅舎 というか小屋だが、でも駅舎だ

土師駅の駅舎 というか小屋だが、でも駅舎だ

屋根もなく何もないホーム 遠目に駅とは見えないだろう

屋根もなく何もないホーム 遠目に駅とは見えないだろう

そんな小さな駅に智頭行の列車がやってきた

そんな小さな駅に智頭行の列車がやってきた

単行のキハ120 駅舎の前に止まればよいのに へそまがりだ

単行のキハ120 駅舎の前に止まればよいのに へそまがりだ

 あとがき

移動手段は、すべて車ですね。通勤での利用は、智頭から先の鳥取へ向けてのことでしょうが、それもどのくらいなのかです。JR利用の主力は、高校生というところかもしれません。昼間帯は、ほぼ申し訳程度の本数で、朝晩に走っているという状態は,まさにそれを表現しています。

そんな小さな県境の駅に、朝 回送の4連がやって来て、鳥取への始発駅になるのが、ちょっと不思議な世界を見たような日でした。まだ、残されている生活の中でのローカル線を少しでも見たい気持ちの鉄道散歩です。