朝の因美線は、キハ47の4連で賑やか
akirama 鉄道散歩 キハ40系を四季の景観の中に見る

キハ47 4連 654D鳥取行 ここ河原駅含めてたくさんの高校生が乗る
国鉄時代の生き残りキハ40系気動車。いつもの播但線以外の生息地へと山陰本線に行き、今日の雪景色は因美線です。ローカル線に珍しいキハ47の4連が走ります。小場所ではなかなか4連長い編成で撮るのが難しく、田んぼが広がる白い背景の積雪を待ちました。白に朱5号です。
寒波の日ですので、帰路も考えると深追いもできません。海岸線近くの山陰本線にも興味津々ですが、時折吹雪く日のことで、このくらいが今日の収穫です。
〇 因美線のキハ47
〇 智頭急行車両も因美線を元気よく
〇 あとがき
因美線のキハ47
ひょんなことから発見したキハ47の4連。今となってはそう簡単に見ることがかなわず、貴重な朝の時間帯に鳥取-智頭間で通勤通学列車となっています。河原駅の鳥取行2番列車。通学の高校生がわんさかと列車を待っていましたし、車内は、十分な盛況でした。キハ40やキハ48のような片開扉デッキ室付きでなく、両開扉のキハ47がぴったりの光景です。
この盛況ぶりを見ると4連必要でしょうし、十分に燃料代を稼げます。県庁所在地に向かう列車の賑わいを見せてくれました。智頭急行車両のHOT3500も短いながらも2連でJR線を走ります。しかし、この時間帯だけの賑わいか、9時を過ぎると単行がやってきます。
いつもの播但線と比較すると、人口流動数が随分に違うでしょう。大学も高校も因美沿線にいくつも存在するし、鳥取駅まで行くとさらに多くの学校があります。通勤は、車の利用も多いのでしょうが、それでも鳥取市ですから播但線や山陰本線の城崎温泉以西とは、大きく違う要素でしょう。

HOT7000 52Dスーパーはくと2号 大阪行 高速バスに負けない特急だ

キハ47-1025 とっとりふるさと大使のラッピングを先頭の 654D鳥取行4連

河原駅 大勢煮の高校生をのせてワンマン運転手は、乗り遅れがないか確認 654D

キハ47 4連の654D 河原駅を発車!車内は賑やかだろう

キハ47 4連 智頭行 655D 田園地帯の雪の中を快走です

智頭行 631D HOT3000智頭急行車両 JR線内の運用

キハ47 4連 先の655Dの折り返しの656D 河原駅を出発後、必死の加速に見える
智頭急行車両も因美線を元気よく
キハ40系は、21mの車長で35-37t 355PS、それに対して、智頭急行普通列車用のHOT3500は、 17.5m 29t 355ps と短く軽い車体に出力同様のディーゼル機関ですから、なんとなく小気味がよさそうです。上郡と鳥取を往復する列車もあり、随分柔軟に因美線車両運用をしているようです。逆に、キハ40系が智頭急行線を走るのもおもしろそうです。しかし、キハ40系では、HOT7000のこって牛がごとくの走りに追い回されそうです。
白とブルーの車体色は、雪の因美線にきれいに映えています。ステンレスの新型車両が多くなった時代には、ペンキが塗ってある車両は貴重ですし、鉄道風景には欠かせないですし、地上を走る智頭急行車両が見れる因美線です。

HOT7000 51D スーパーはくと1号 京都発鳥取倉吉行 大阪向きの顔も結構好き

HOT3000 632D 上郡発の鳥取行 陰陽直通の普通列車は珍しい

陰陽直通 731Dが632Dになって鳥取行 633Dで折り返す時刻表表示なっている
あとがき
わざわざ雪が降るという予報なのに、寒い山陰まで行く必要もないでしょうが、この時でないと見れない景観もあります。大雪予報もひと段落して、積雪も若干減ったような日でした。それでも、時折吹雪いてくるような日が続くのが、日本海側の冬の気候です。
ほとんどの駅が無人駅となり、除雪も思うようにできずなので、乗降客もたいへんでしょう。朝一番は、少し融けた雪がカチカチに凍るので、ジイには怖い場面もありますが、高校生諸君は元気よく踏み鳴らして通学していました。
JRは、ローカル線のすべてを廃止したいのでしょう。経営合理化とかいう金看板かもしれませんが、こんな風景を見ていると、地方交通での「使命感」ということの重要性があるでしょう。