青春18きっぷ 2025年(2024年冬変更後)の簡単説明

使いやすく便利な青春18きっぷはなくなりました

　akirama 鉄道の旅

桜の春、車窓からの景観は、何とも言えずフワフワ感が嬉しい

2024年夏を最後に使いやすかった自由な青春18きっぷは、終了しました。

運用期間中の任意の日の5日間にリーズナブルな運賃で全国へ鉄道の旅ができるのが、大きな魅力の青春18きっぷでした。
ところが、廃止にすると問題が大きくなるので、頭の良い諸君が考えた変更が、2024冬版のようです。老いも若きもなんともおもしろくないことになりました。特に任意の日は同様ですが、分散で使えたものが連続での3日か5日間となってしまったのは、最悪の部分でしょう。

今回は、変更後の2回目のシーズンの春、何かが変化するのかと思いましたが、誠に残念な結果です。そんなお話です。

○　青春18きっぷ新旧比較
○　どう使おうか　それとも使わないか
○　あとがき

　青春18きっぷ新旧比較

青春というくらいで、学校の春夏冬の休みの期間に、12,050円の定額で全国へ旅行ができました。

過去の青春18きっぷ　複数使用が任意の日付でできた

詳細を省き、魅力のざっくりとした概要は、次の通りでした。

春夏冬の学校休日の時期に利用できる期間が設けられた。
12,050円(2024春)で販売された。
運用期間中、5日間自由に乗れた。5日間は、連続でも分散でも任意。
5日間を5人との解釈もでき、5人グループで1日も自由であった。
JR線の快速と普通列車(一部例外もあり)の全国無制限に乗車できた。
勿論、「青春」ながら年齢制限は一切なし

城崎温泉駅　数少ない駅弁が売られているので、買いに行った

それが、なんと2024冬から大きな変更

というより　魅力消滅点です。これで完全に「骨抜き」、あんこのない饅頭です。

有効期間は、利用開始日から連続する3日間または5日間。
1枚につ 1人で利用。
1枚を複数人で利用はできない。
3日用 10,000円　5日用 12,050円
購入時に指定した利用開始日から連続する3日間または5日間。
利用開始日の変更は、開始日前で未使用の場合に1回に限る。
きっぷの払い戻しは、開始日前または有効期間内で未使用の場合に限り手数料220円で払い戻す。

連続5日　自動改札が利用可　愉快ではない新しいきっぷ

自動改札機を利用できると、勝手なメリットも記されています。頭の良い社員が、ここ掘れワンワンとばかりに考えたのでしょう。

複数人で使用できないは、百歩譲ってもですが、3日か5日間の連続ではなく分散でも利用できれば、使い勝手が随分と違ってくるはずです。もう絶対に無理でしょう。

　青春18きっぷ 2024冬期からの大きな変更点のページ

ここまでの内容を記しています。

　JRおでかけネット利用案内　外部リンクおでかけネット

　どう使おうか　それとも使わないか

様々なご意見もあるでしょうが、私は魅力が薄れ、使いづらくなりました。

私は、目的地で何かを食べたい、興味のある列車を撮るため、何でも良いから弁当とビールを持って乗っていたい、この3つが青春18きっぷを利用しての旅でした。

桜が見える駅で途中下車　買った駅弁とワンカップで次発を待つ

●　使うならば、私は「3日用」です。

5日連続は、青春の方々のように体力がなければ少々きついでしょうし、その時間も難しいです。それでも行きたいならば、3日連続がやっとのことです。東へ向かうと京阪神を超える東海道線はインバウンド需要が多いので避けて、山陽本線と山陰本線+陰陽連絡線に四国行ですね。いつもの、播但線と山陰本線が一番落ち着きそうです。

キハに乗って、列車交換で停車時間を楽しみながら、ボチボチと進んでいくのが一番です。使い勝手が悪くなって、複数人でシェアができなくなったので利用者数が少なくなると、昨年の春のような混雑が解消されるかもしれません。

まあ、まだ時刻表を読み込んで、スケジューリングする楽しみは残っています。

播州赤穂駅　乗換で待つ時間115系にほれぼれ

　あとがき

旧タイプの5回/日では、1-2回を複数で使用したりもしましたし、期間中の連続しない日で旅に出ました。これが良かったのですが、できなくなりました。2024年冬にこの変更をして、2025年春用では何か元に戻るようなことがあるのかと思いましたが……。どうやら、残っただけでもめっけものかもしれません。いつ廃止になっても不思議がないでしょう。

特急ばかりになって、多くの列車から自由席まで無くなったくらいですから、今冬も利用者数激減などという話もあるので、なんのためらいもなく廃止になるかもしれませんね。

JR各社は、高価な乗り放題企画をどんどん出してきました。金払えば何でもできるです。青春18きっぷは、もっと違った旅の楽しさを教えてくれるもののはずです。たしかに、昨今の団体旅行のような利用は、かなり苦々しく思ったのでしょう。それでも需要があるならば、続けるべきだったのではないでしょうか。